執筆:Sam Boughedda
Investing.com -- 金利上昇への懸念から、グロース株であるハイテク銘柄での下落が重荷となり、月曜の株価は、朝方大幅に下落して始まった。その後、損失を幾分取り戻すかたちとなった。
S&P 500と{NASDAQ Compositeはいずれも5日続落となるだろう。
新年早々、投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)が景気刺激策を撤回し始めるのではないかと警戒し、パンデミックの期間中、堅調に推移していたグロース株は売られる展開となった。
Goldman Sachs (NYSE:GS))のアナリストはメモの中で、今年のFRBによる利上げ回数は4回と、市場予想よりも1回多いと予想した。
FRBに関していうと、パウエル議長が火曜日に上院で証言を行い、中央銀行のトップとしての2期目の指名を審議する。
ロイター通信の報道によると、12月のFOMC議事録の公表を受けて、トレーダーたちが今年の利上げ予想を引き上げたと報じた。市場では現在、3月に0.25%への利上げが行われる可能性が70%以上と予想されていると報じている。
今週末のインフレ率の発表は、FRBの決定を確固たるものにする可能性がある。
明日の市場に影響を与える可能性のある3つの事柄をご紹介しよう。
1. 利上げ観測
今年のFRBの利上げの観測について語っているのは、ゴールドマンのアナリストだけではない。ロイター通信の報道によると、JPMorgan Chase (NYSE:JPM)のCEOであるJamie Dimon氏は月曜日、経済があまりにも多くのインフレを生み出しているため、FRBは今年、短期金利を4回以上引き上げなければならないかもしれないと語った。
CNBCの取材に対し、同氏は「人々が考えている以上にインフレが悪化している可能性がある。個人的には、今年の利上げが4回で済むとしたら驚きである。4回であれば、経済も受け入れやすいだろう。」
2. 期待の縮小
パンデミックの恩恵を受けた企業の1つだったが、今はパンデミックの悪影響を受けている。月曜日、Lululemon Athletica Inc (NASDAQ:LULU)の株価は、オミクロン株が事業に影響を与えていると投資家に伝えた後、5%下落し、現在は売上と収益がそれぞれの予想範囲の下限になると予想している。
同社は、「年末商戦は好調にスタートしたが、その後オミクロン株の影響により、生産能力の制約、スタッフの稼働率の低下、一部の拠点での営業時間の短縮などがみられた」と述べている。
その結果、第4四半期の売上高は21億2,500万ドルから21億6,500万ドルの範囲の下限近辺になると予想している。また、1株当たりの利益は3.25ドルから3.32ドルの範囲の下限になると予想している。
3. ゲーム・セクターの再編
Zynga Inc (NASDAQ:ZNGA)の株価は Take-Two Interactive Software Inc (NASDAQ:TTWO)がZynga社を127億ドル(1株あたり9.861ドル)で買収する契約を結んだと発表したことで急騰した。
「FarmVille」や「Words With Friends」などを手掛けるZynga社の株主は、保有するZynga社の株式1株に対して、現金3.50ドルとTake-Two社の株式6.361ドルを受け取ることになる。
Take-Two社は、「Grand Theft Auto」のメーカーであるRockstar Gamesの親会社であり、この買収により、「インタラクティブ・エンターテインメント業界で最も急成長している分野 」であるモバイルゲームの最大のメーカーの1つとなると述べている。
-Investing.comスタッフとReutersの情報を下に当記事を執筆。