[28日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE
終値 6788.07(‐ 3.48)
前営業日終値 6791.55(‐29.91)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX
終値 9598.17(‐ 45.84)
前営業日終値 9644.01(‐150.05)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI
終値 4344.77(+14.22)
前営業日終値 4330.55(‐80.10)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が3.48ポイント(0
.05%)安の6788.07と続落して取引を終えた。決算内容が嫌気された資産運用
のアバディーン・アセット・マネジメント ADN.L など金融関連株が売られ、全体水準を
押し下げた。
アバディーン・アセット・マネジメントは5.3%安とFT100種の中で最も大幅
に下落した。第3・四半期に多額の資産流出があったことが嫌気された。
LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作疑惑をめぐり、英米当局に総額3
億7000万ドルを支払うことに合意した銀行大手ロイズ・バンキング・グループL>は横ばいで取引を終えたが、銀行に対する規制当局の圧力の高まりが懸念され、ライバ
ル銀のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS) RBS.L は3.4%安となっ
た。
ウクライナとロシア情勢も相場の重しとなっている。IGグループのアナリスト、ク
リス・ボーチャンプ氏は「ウクライナ情勢がさらに動く可能性があり、投資家は尻込みし
ている」と述べる。
<欧州株式市場> 小幅安で取引を終えた。さえない米経済指標や欧州連合(EU)
の対ロシア制裁強化が市場心理の重しとなった。
FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は2.50ポイント(0.18%)
安の1369.61で取引を終えた。
DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は3.44ポイント(0.11%)安
の3171.55だった。
7月の米購買担当者景気指数(PMI)はサービス部門の雇用指数と新規事業がとも
に低下した。6月の米中古住宅販売仮契約指数も市場予想に反して低下し、相場の足を引
っ張った。
地政学的リスクも嫌気された。EUは、ウクライナでのマレーシア航空機撃墜に関連
し、ロシアへの制裁強化を決めた。これを受け、ロシアの株式相場は3営業日連続で下落
している。
ロシアの最大貿易国であるドイツの株も売られた。自動車大手ダイムラー DAIGn.DE
とポルシェ PSGH_p.DE はそれぞれ3%を超える下落。通信機器のウィンコール・ニック
スドルフ WING.DE は販売見通しを引き下げたことで4.5%安となった。
ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は45.84ポイント(0.48%)安の95
98.17で引けた。
一方、アイルランドの格安航空会社ライアンエア RYA.I は利益見通しを引き上げた
ことが好感され、株価が2.7%上昇した。
英日用品のレキット・ベンキーザー RB.L も一部事業を売却するとの発表が材料視さ
れ2.7%上昇した。