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コカコーラ・ヘレニックは5.3%下落した。最大市場であるロシアの「突然の情勢
悪化」で、年末にかけて販売が減少するとの見通しを示したことが嫌気された。
ウクライナ危機で欧米などが発動した対ロ経済制裁への報復で、ロシアが農産品の輸
入禁止などを発表したことが、広く投資家の不安材料となっている。
保険株のうち、RSA RSA.L は3.0%の値下がり。事業再編計画が期待外れだっ
たことが売り材料となった。オールド・ミューチュアル OML.L は上半期決算の営業利益
が為替相場の影響で伸び悩んだとして、株価が1.7%下落した。一方で、アヴィヴァV.L>は上半期に営業利益が増えたことが好感され2.6%値上がりした。
<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。ポルトガルの銀行株が売られたほか、欧
米による経済制裁への報復措置をロシアが発表したことで市場心理が悪化した。
FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は9.38ポイント(0.71%)
安の1314.27で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は
37.49ポイント(1.23%)安の3012.88だった。
ポルトガルのPSI─20指数 .PSI20 は2.27%安。経営危機に陥ったポルトガ
ルの大手行バンコ・エスピリト・サント(BES)への公的資金注入で損失が出た場合、
他の国内銀行が最終的に負担を強いられるのではないかと投資家は懸念している。
ロシアの報復措置は米や欧州連合(EU)、オーストラリア、カナダ、ノルウェー産
の肉や魚、果物、野菜、乳製品について1年間輸入を禁止する内容で、ロシアとの取引量
が多いドイツ企業に悪影響を及ぼすとみられている。ドイツのクセトラDAX指数<.GDAX
I>は1.00%安となった。
ただ、7日には欧州中央銀行(ECB)が経済下支えのため政策金利を過去最低の0
.15%に据え置くことを決めており、欧州の株価は今後上向くとの見方も出ている。