執筆:Sam Boughedda
Investing.com – 米連邦準備制度理事会(FRB)が水曜日に短期金利を0.25%引き上げた後、今年中に開かれる各FOMC会合で利上げを行う可能性が高いという認識に投資家が落ち着き、木曜日に株価が上昇した。
もちろん、FRBの動きは十分に計画されたものであり、長い間予想されていたことだ。FRBの政策決定メンバーは、政策金利(Federal Fund金利)が1.9%前後で年内を終えると予想している。
金利上昇にもかかわらず、ハイテク株は木曜日に1%上昇した。通常、金利の上昇はグロース株の売りにつながるが、大手ハイテク企業の株価上昇は続いた。
この株高は、FRBがインフレに対抗するために利上げを行っても、不況に陥ることはないと投資家が考えていることを表しているのかもしれない。
木曜日に発表された経済指標によると、先週の新規失業保険申請件数は21万4000件に減少し、予想よりも良好であった。継続申請件数は1970年以来の低水準に留まった。
木曜日の市場取引終了後にGameStopとFedExが決算発表を行い、これで決算シーズンはほぼ終了する。
バイデン大統領は金曜日に中国の習近平と会談する予定だ。ウクライナへの侵攻を受けて、ロシアを軍事的または財政的に支援する場合には、欧米の制裁を行う可能性があることを強調すると予想されている。
以下は、明日の市場に影響を与える可能性のある3つの事柄を紹介する。
1. 原油価格の動向に注意
国際エネルギー機関が4月からロシアの原油および原油関連製品のための日量300万バレルの生産が停止する可能性があると発表。これを受けて、Occidental Petroleum (NYSE:OXY)、Devon Energy (NYSE:DVN)、APA (NASDAQ:APA)などエネルギー株がそれぞれ9%、9%、7%と大幅に上昇した。
また、ウォーレン・バフェット氏のBerkshire Hathaway (NYSE:BRKa)がOvvidental株を1810万株買い増したというニュースも同社の株価上昇の追い風となった。
2. FedExの決算発表
FedEx Corporation (NYSE:FDX)はが発表した決算内容によると、1株当たり利益は予想を下回ったが、売上はオンライン・ショッピングのブームのおかげで予想を上回った。同社は売上が236億ドルで、1株あたり利益(EPS)は4.59ドルであったと明らかにした。Investing.comが調査したアナリストは、売上高234億ドルに対してEPS4.68ドルと予想していた。
同社は、変動報酬コストの低下と冬の好天候が業績に貢献し、前年同期比で有利になったと分析している。しかし、オミクロン株の影響や購入輸送費および賃金率の上昇により、プラス寄与分は一部相殺された。
3. GameStopの決算発表
GameStop Corp (NYSE:GME)が発表した第4四半期の決算内容では前年同期の1株あたり1.39ドルの損失から今季は1.86ドルの損失を計上した。1株当たり85セントの利益を市場は予想したため、軟調な決算内容を受けて、市場取引後に7%以上株価は下落した。売上高は前年同期の21億2000万ドルから22億5000万ドルに増加した。
いわゆるミーム銘柄の元祖の一つであるGameStopは、Immutable Xと提携し、非代替性トークン(NFT)のマーケット・プレイスを創設しました。この提携により、同社は特定のマイルストーン達成時に最大1億5千万ドルのIMXトークンを手にすることができる。
–Investing.comのスタッフが当記事の執筆に寄与