[29日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6646.60(‐2.79) 前営業日終値 6649.39(+ 9.68)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9422.91(‐67.64) 前営業日終値 9490.55(‐19.46)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4358.07(‐36.68) 前営業日終値 4394.75(+39.47)
<ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。香港で民主派による抗議活動が続い ていることからアジア関連株が売られた。金属需要の減退懸念で鉱業株も値を下げた。 中国国家統計局が発表した8月の工業部門の企業利益は前年同月比0.6%減と、前 月の13.5%増から減少に転じた。中国は精錬銅の消費で最大40%を占めており、同 国における需要の減退懸念から鉱山株指数 .FTNMX1770 は0.75%低下した。 ハーグリーブス・ランスダウンのアナリスト、キース・ボウマン氏は「鉱業関連企業 の主な輸出先である中国経済の先行きを不安視する投資家がいる中で、香港での抗議活動 は不安心理を増幅させている」と述べた。 アジア圏での事業が活発な金融のHSBCホールディングス HSBA.L は2.3%、ス タンダード・チャータード(スタンチャート) STAN.L も1.6%下落した。鉱業株では アジア事業が大きいリオ・ティント RIO.L が1.3%、BHPビリトン BLT.L が0.7 %の値下がりとなった。 スーパー株も売られた。英国の食品スーパー業界は不振で、投資家は大手セインズベ リー SBRY.L が今週後半に発表する業績報告を不安視している。セインズベリーは1.1 %下落。先週業績見通しを下方修正したテスコ TSCO.L は、モルガン・スタンレーによる 目標株価引き下げを受けて2.0%の下落となった。WMモリソン
<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。香港の抗議活動を不安視して同地域と関 わりが深い企業の株が売られた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は、5.89ポイント(0.43% )安の1371.11で引けた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は32.63ポイント(1.01%) 安の3186.95だった。 金融のHSBCホールディングス HSBA.L やシティグループ C.N 、中国銀行<601988 .SS>、スタンダード・チャータード(スタンチャード) STAN.L 、DBSグループ・ホー ルディングス DBSM.SI は香港の一部支店を一時閉鎖し、従業員に自宅もしくは別の支店 で勤務するよう求めた。HSBCは2.3%、スタンチャートは1.6%それぞれ下落し た。 高級ブランドの株も売られた。増加する中国の富裕層を顧客としていることから、抗 議活動の影響が懸念された。高級時計ブランド「カルティエ」などを傘下に持つスイスの 持ち株会社リシュモン