[東京 9日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 15478.93 -117.05 寄り付き 15681.53 安値/高値 15461.09─15732.32
TOPIX .TOPX 終値 1260.78 -14.07 寄り付き 1279.81 安値/高値 1259.68─1282.65
東証出来高(万株) 227056 東証売買代金(億円) 21112.35
東京株式市場で日経平均は3日続落。9月1日以来1カ月超ぶりに節目の1万5500円 を下回った。9月16─17日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で低金 利政策の長期化が示唆され、米国株が大幅反発。この流れを受け、日経平均は朝方に一時 136円高となった。ただ、昼過ぎにドル/円 JPY=EBS が108円を割り込むと後場に マイナス転換。海外ファンドによる日本株売りも警戒され、引けにかけ軟化した。
前日の米ダウ .DJI が274ドル高となったにも関わらず、日本株の地合いは弱かっ た。米早期利上げ観測の後退による米株高は追い風だが、米金利が低下し、ドルの上値が 重いなかでは日本株を買う動きは鈍いという。きょう8月期決算の発表が予定されている ファーストリテ 9983.T が前日比1.5%上昇し、日経平均を約21円押し上げたが、東 証1部の9割弱が値を下げ、全般はさえない展開となった。
海外ファンドによる日本株売りを指摘する声も多い。寄り付き前の外資系証券6社経 由の注文状況はきょうで9日連続の売り越しとなった。10月は海外ファンドの換金売り などが出やすいとされ、「ヘッジファンドなど短期筋が便乗し、実需・先物ともに売りが 出ている」(岡三証券・日本株式戦略グループ長の石黒英之氏)という。あすのオプショ ンSQ(特別清算指数)算出を前にポジション調整の動きも観測された。
寄り付き前に内閣府が発表した8月機械受注統計は、設備投資の先行指標である船舶 ・電力を除いた国内民需の受注額(季節調整値)が前月比4.7%増となり、事前予想の 0.9%増を大きく上回った。ただ「もともとブレの大きい指標」(国内証券)とみられ 、市場への影響は限定された。
2015年2月期の連結営業利益見通しを下方修正したファミリーマート 8028.T が 年初来安値を更新。円安一服を受けてキヤノン 7751.T やソニー 6758.T 、富士重工業<7 270.T>など輸出株が軟調だった。富士フイルム 4901.T 、SMC 6273.T 、住友商<8053. T>なども売られた。
半面、ABCマート 2670.T が年初来高値を更新。既存店の好調を背景に15年2月 期連結業績予想を上方修正したことが好感された。9月中間期業績予想の上方修正を発表 したアルプス電気 6770.T は朝方買われたが、一巡後は利益確定売りに下げに転じた。
きょう東証1部に新規上場したすかいらーく 3197.T の初値は公開価格と同値の12 00円。その後は軟化し終値は公開価格を4.7%下回る1143円となった。
東証1部騰落数は、値上がり165銘柄に対し、値下がりが1611銘柄、変わらず が54銘柄だった。
(杉山容俊) ((※ hirotoshi.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1085; Reuters Messaging: hirotoshi.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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