執筆:Sam Boughedda
Investing.com – 米連邦準備制度理事会(FRB)高官が、今後数カ月間のインフレ抑制のため、より積極的な金融引き締めを示唆したことを受けて、火曜日の株式市場は下落した。
FRB副議長として(議会の)承認待ちであるLael Brainard氏は、インフレを抑えることがFRBの最優先目標であり、5月までにバランス・シートの縮小を開始し、急速に縮小する可能性があると述べた。
この発言を受けて、ハイテク株は急落し、ナスダック市場は2%以上下落した。
しかし、市場参加者はFRBの次の思惑を探る手段として、先月のFOMC会合でのFRB高官の発言内容に注目している。この発言は会議の議事要旨として、水曜日に公開される。
また、ウクライナ市民に対する残虐行為の報道後、投資家は今週発表されるロシアに対する新たな制裁措置が金融およびエネルギー・セクターを対象とする可能性が高いことから神経質になっている。
一方、市場は今月後半に発表される決算発表に備え始めている。ウクライナ戦争が日増しに不確実性を増している中、エネルギー価格は高止まりしており、投資家はコストや労働力の動向について企業経営者の発言に注目している。
水曜日の市場に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. FOMC議事要旨
市場参加者は、水曜日午後2時(米国東部時間)に公表される3月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目している。金融政策担当者の将来の利上げに関する考えや、テーパリングに関するコメントを検証することになる。
2. 原油在庫
エネルギー情報局が発表する原油在庫は、米国企業が保有する商用原油のバレル数の週間変化を示すもので、明日午前10時30分(米国東部時間)に発表される予定である。アナリストは、前回の344.9万バレルから205.6万バレルの引き出しがあったと予想している。
3. Energy execs testify
米国下院エネルギー・商業委員会は、BP PLC (LON:BP)、Exxon Mobil Corp (NYSE:XOM)、Chevron Corp (NYSE:CVX)などの石油会社の幹部を招請し、天然ガス価格の高騰と市場の価格設定における業界の役割についての質疑の場を設けることにした。公聴会は米国東部時間の午前10時30分に開始される。