[10日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6339.97(‐91.88) 前営業日終値 6431.85(‐50.39)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 8788.81(‐216.21) 前営業日終値 9005.02(+9.69)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4073.71(‐67.74) 前営業日終値 4141.45(‐26.67)
<ロンドン株式市場> 続落し、ほぼ1年ぶりの安値で取引を終えた。週間ベースの 下落幅は昨年6月以来約16カ月ぶりの大きさとなった。世界経済の先行き懸念が広がる 中で、投資家は景気に敏感な循環株を売る動きに出ている。 商品価格の下落に伴って鉱業やエネルギー関連株が売られ、FT100種の最も大き な押し下げ要因となった。旅行・娯楽関連もエボラ出血熱の感染拡大が打撃となって値下 がりした。 主要な産業用金属の値段が急落し、原油価格も約4年ぶりの安値で低迷する中で、こ の日の鉱業株指数 .FTNMX1770 は2.9%、原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は2.4 %の低下となった。 これを受けて、英豪系資源大手のリオ・ティント RIO.L やBHPビリトン BLT.L 、 石油開発のタロー・オイル TLW.L 、チリの産銅大手アントファガスタ ANTO.L は2.9 %から3.7%値下がりした。 一方、エボラ出血熱の流行が航空や観光業界に与える影響が引き続き懸念され、旅行 ・娯楽株指数 .FTNMX5750 は0.9%低下した。欧州最大の旅行会社TUIトラベル
<欧州株式市場> 世界経済の先行きを不安視し大幅下落で取引を終えた。 2008年の金融危機以降のユーロ圏で最も良い株価動向を示してきた市場のひとつ 、ドイツではクセトラDAX指数 .GDAXI が216.21ポイント(2.40%)安の8 788.81と約1年ぶりの安値に落ち込んだ。欧州最大の経済大国であるドイツではこ のところ軟調な経済指標の発表が続いており、前日に公表された8月の貿易統計では輸出 が09年1月以来の大きな下落となっていた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は、20.82ポイント(1.58 %)安の1292.98で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は50.95ポイント(1.67%)安の2991.50となった。 このところの株価下落で、米国の投資家が欧州への投資を手控えるようになっている 。トムソン・ロイター・リッパーのデータによると、今月8日までの7日間で欧州株式市 場は、直近2カ月で最大の資金流出にさらされている。 こうした中、欧州のハイテク関連株が売られた。フランスの通信機器大手アルカテル ・ルーセント ALUA.PA は4.5%の値下がり。ライバルの米ジュニパー・ネットワーク< JNPR.N>が売り上げ見通しを下方修正したことが売り材料となった。ドイツの半導体大手 インフィニオン IFXGn.DE や欧州の半導体製造大手STマイクロエレクトロニクス