[ニューヨーク 10日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16544.10(‐115.15) 前営業日終値 16659.25(‐334.97)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4276.24(‐102.10) 前営業日終値 4378.34(‐90.25)
S&P総合500種 .SPX 終値 1906.13(‐22.08) 前営業日終値 1928.21(‐40.68)
10日の米国株式市場は大幅続落。ハイテク株への売りが膨らみ、ナスダックが2% 強落ち込んだ。ダウ平均は年初以降の成績がマイナスとなり、週間ではS&Pとナスダッ クが2012年5月以来の大幅な下落となった。 ダウ工業株30種 .DJI は115.15ドル(0.69%)安の1万6544.10 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は102.10ポイント(2.33%)安の4276. 24。 S&P総合500種 .SPX は22.08ポイント(1.15%)安の1906.13 。今年5月下旬以来の安値。 週間では、ダウが2.7%安、S&Pが3.1%、ナスダックが4.5%、それぞれ 下落した。
半導体メーカーのマイクロチップ・テクノロジー MCHP.O は、売上高見通しを下方修 正するとともに、業界の調整が始まっているとの認識を示した。9月の中国需要がとりわ け弱く、他社からもさえない発表が相次ぐ恐れがあるとしている。 これを受けて半導体株への売りが膨らみ、フィラデルフィア半導体株指数 .SOX は6 .9%安と、2009年1月以来の大幅な落ち込みを記録した。マイクロチップ株
こうしたなか、公益株や生活必需品銘柄には買いがみられた。ウエルズ・ファーゴ・ ファンズ・マネジメント(ニューヨーク)の首席株式ストラテジスト、ジョン・マンリー 氏は「今週は漠然とした不安感が高まるなかでの相場展開ではあったが、そうした不安も 徐々に方向性が見え始めているようだ」と指摘した。 値上がり銘柄では、軍事・民間向け電子機器・サービスのL3コミュニケーションズ ・ホールディングス LLL.N が6.5%高。事務用品販売最大手のステープルズ SPLS.O は1.8%上昇した。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は92億 株超で、過去5営業日平均の74億株を上回った。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ2426で上げ657(比率は3.69 対1)、ナスダックが下げ1971で上げ729(2.70対1)だった。