[16日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6195.91(‐15.73) 前営業日終値 6211.64(‐181.04)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 8582.90(+10.95) 前営業日終値 8571.95(‐253.26)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 3918.62(‐21.10) 前営業日終値 3939.72(‐148.53)
<ロンドン株式市場> 小幅安。ブラード米セントルイス地区連銀総裁がインフレ期 待低下を理由に量的緩和の終了延期を検討すべきだとの考えを示したことで、それまでの 下げ幅を大きく圧縮した。 アイルランドの製薬会社シャイアー SHP.L は7.3%下落と、前日に続き売りが集 中した。米バイオ医薬品大手アッヴィ ABBV.N が自らの株主に対し、シャイアー買収に反 対票を投じるよう勧めたことが嫌気された。 FT100種は9月上旬に2000年以来の高値をつけた後に11%値下がりしてお り、相場の持ち直しを期待する投資家も出てきている。
<欧州株式市場> 小幅安で取引を終えた。取引時間の早い時間帯は、世界経済の先 行きを懸念して13カ月ぶりの安値をつけたが、好調な経済指標を受けた米株価の上昇や 、米量的金融緩和終了が延期されるとの期待を材料に、下げ幅を圧縮した。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は一時、1215.62ポイントと 2013年9月以来の安値をつけた後、6.09ポイント(0.49%)安の1245. 78で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は17.90ポイント(0.62%) 安の2874.65だった。 この日発表の米失業保険申請件数は14年ぶりの低い水準となり雇用情勢の改善を示 した。一方、米セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁はインフレ期待が低下している として10月に予定されている量的緩和終了の延期を検討すべきだとの考えを示した。 株価の状況を示すRSI(相対力指数)はこの日、3年以上ぶりの低い水準となる1 9.6をつけた。30以下は「売られすぎ」とみなされる。経済情勢に左右されやすい景 気循環株の相場は依然として重く、ユーロ圏銀行株指数 .SX7E は2.12%、保険株指 数 .SXIP は1.31%、石油・ガス株指数 .SXEP は0.61%低下した。 また、経済基盤が弱いとされる国の株式相場は引き続き大きく下げ、ポルトガルのP SI─20指数 .PSI20 は3.21%、イタリアのFTSE・MIB指数 .FTMIB も1. 21%の下落となった。