欧州株式市場サマリー（22日）

欧州株式市場サマリー（22日）

［２２日　ロイター］ -

（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE 　終値　　　　　　6399.73（＋27.40） 前営業日終値　　　6372.33（＋105.26）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX 　終値　　　　　　8940.14（＋53.18） 前営業日終値　　　8886.96（＋169.20）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI 　終値　　　　　　4105.09（＋23.85） 前営業日終値　　　4081.24（＋90.00）

＜ロンドン株式市場＞　続伸して取引を終えた。自動車保険料の上昇を背景に保険株 が買われた。決算内容が好感された製薬大手グラクソ・スミスクライン（ＧＳＫ）が買われたことも全体水準を押し上げた。 自動車保険料が２０１２年以来初めて上がったと英自動車協会ＡＡ AAAA.L が発表し 、生命保険以外の保険株指数 .FTNMX8530 が１．５３％上昇した。個別銘柄ではアドミラ ル・グループ ADML.L が３．４％、ダイレクト・ライン DLGD.L が３．１％値上がりした 。 決算が市場予想を上回ったＧＳＫは株価が２．６％上昇した。大胆な事業建て直し計 画も好感された。急成長を遂げるエイズ関連事業の一部について新規株式公開の意向を示 した。 一方、ダンヒルなどの銘柄で知られるブリティッシュ・アメリカン・タバコ（ＢＡＴ ） BATS.L は２．６％下落した。世界的に消費者の可処分所得が抑制されている点や為替 の影響、西ヨーロッパ地域の景気回復の遅れを理由に、ビジネス環境が依然として厳しい 状況にあるとの見方を示したことが嫌気された。 小売り関連も売られた。小売り大手テスコ TSCO.L の過去１２週間の売上げが減少し たことが嫌気され、テスコやスーパー大手のセインズベリー SBRY.L 、ＷＭモリソンが１．６％から３．４％値を下げた。

＜欧州株式市場＞　続伸。企業決算が好調だったほか、９月の米消費者物価指数（Ｃ ＰＩ）の伸びが緩慢だったことで、米国の低金利が想定より長く続くのではないかとの見 方が広がったことも相場を支援した。 ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は、９．４７ポイント（０．７３％ ）高の１３０８．７３で取引を終えた。 ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は１７．０７ポイント（０．５７％） 高の３００８．５３だった。 英製薬大手グラクソ・スミスクライン（ＧＳＫ） GSK.L は２．６％上昇した。決算 が市場予想を上回ったほか、開発中のエボラ出血熱ワクチンを年内に出荷できるとしたこ とが好感された。 スウェーデンの計測システム企業ヘクサゴン HEXAb.ST も決算が予想を上回り、株価 が１０．３％上昇した。 売上げ減を報告したブリティッシュ・アメリカン・タバコ（ＢＡＴ） BATS.L は２． ６％下落した。オランダのビール醸造大手ハイネケン HEIN.AS は、第３・四半期のビー ル販売量が予想を下回り、株価が１．０％下落した。 取引時間の早い段階で、スペイン通信（ＥＦＥ）が２６日に結果が公表される欧州中 央銀行（ＥＣＢ）のストレステスト（健全性審査）で１１行が不合格になると報じ、ＳＴ ＯＸＸユーロ圏銀行株指数 .SX7E は一時、１％を超える低下となった。 これに対し、スペインのデギンドス経済相は同国の銀行について良好な結果が出ると の見方を示したほか、不合格とされた銀行に名前が挙がったオーストリアのエルステ銀行 ERST.VI は報道を否定した。 ＥＣＢは、結果公表前に流れる情報は全て憶測にすぎないと警告した。銀行株は終盤 にかけて持ち直した。