［東京 ２４日 ロイター］ - 日経平均 .N225 終値 15291.64 +152.68 寄り付き 15354.35 安値／高値 15232─15377.05
ＴＯＰＩＸ .TOPX 終値 1242.32 +9.98 寄り付き 1249.35 安値／高値 1239.08─1250.74
東証出来高(万株) 192575 東証売買代金(億円) 18760.07
東京株式市場で日経平均は反発した。米国株の上昇などを手掛かりに序盤は主力株を中心 に買いが先行し、日経平均は一時２３８円高。ただ、前場の時間帯に米国人医師に対する エボラ出血熱検査で陽性反応が出たと伝わると、ドル売りとともに日経平均も上げ幅を縮 小した。週末要因に加え、来週の重要イベントを前に積極的にポジションを構築する動き は乏しく、後場の日経平均は１万５３００円を挟んでもみ合った。
日経平均は１０月１０日以来、２週間ぶりの高値水準となったが、投資家の間には手 控えムードが色濃い。東証１部の売買代金は１兆８７６０億円と２営業日連続で活況の目 安とされる２兆円を下回った。主力株でもトヨタ自 7203.T やコマツ 6301.T 、ＫＤＤＩ 9433.T などは堅調だったが、ホンダ 7267.T 、村田製 6981.T 、ソニー 6758.T などが さえず、まちまちとなった。
週末であることに加え、２８─２９日に米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）、３１日 に日銀金融政策決定会合など重要イベントを控えることも取引を見送る要因。また来週か ら本格化する企業決算に対しても、慎重な見方が強まっているという。楽天証券経済研究 所シニアマーケットアナリストの土信田雅之氏は「円安効果などで業績予想を上方修正し ても、来期以降の成長が見えてこない。現時点で悲観論は乏しいが、全体株価を押し上げ るほどの決算は期待しづらい」とみていた。
個別銘柄では、日立製作所 6501.T が反発。２３日に発表した２０１４年９月中間 期業績予想の上方修正を好感した。好業績を評価しオリエンタルランド 4661.T や島精機 製作所 6222.T なども堅調に推移した。 半面、ホンダが主力小型車「フィット」のハイブリッド車（ＨＶ）など世界で約４２ 万台のリコール（無償回収・修理）を実施すると発表したことで、ケーヒン 7251.T 、エ フ・シー・シー 7296.T などホンダ系部品メーカーが売られた。
東証１部騰落数は、値上がり１１４９銘柄に対し、値下がりが５５２銘柄、変わらず が１３３銘柄だった。
(杉山容俊) ((※ hirotoshi.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1085; Reuters Messaging: hirotoshi.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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