執筆：Yasin Ebrahim
Investing.com - 四半期決算シーズンが本格化する中、金利の上昇が続いているが、大型ハイテク株に押し目買いが入っていることなどを背景に、ダウ工業株30種平均は上昇した。
ダウ工業株30種平均は1.5%（501ポイント）、S&P500は1.6%、ナスダックは2.2%それぞれ上昇した。
このような状況下で、大手ハイテク株には押し目買いが入り、市場全体が上昇して引けた。 Facebook (NASDAQ:FB)とAmazon (NASDAQ:AMZN)は3%以上上昇し、全体の上昇を牽引した。
Alphabet (NASDAQ:GOOGL)、Apple (NASDAQ:AAPL)、Microsoft (NASDAQ:MSFT)も高値圏で引けている。
米国債利回りの上昇が続き、10年債は2018年以来初めて2.9%を上回ったが、四半期決算が注目されるハイテク業界のセンチメントは悪化していない。
IBM (NYSE:IBM)とネットフリックスが引け後に決算を発表した。ネットフリックスは第1四半期の加入者数が減少したことを報告し、280万人の純増という予想を大きく下回る弱い結果となったことで、時間外取引で18%以上下落した。
Netflix (NASDAQ:NFLX)は、ピークから40%以上下落した後、当分市場参加者の注目を集めるだろう。
一方、Twitter (NYSE:TWTR)は、 Apollo Global Management (NYSE:APO)がツイッター社に対する買収提案の可能性を検討中との報道により、引き続き注目されることとなった。
Johnson & Johnson (NYSE:JNJ)は、第1四半期の混迷を受け、通年の利益予想を引き下げたものの、コロナウイルス対応ワクチン販売に関するガイダンスを引き上げたことで、初期の下落分を取り戻し約4%高で引けた。
Hasbro (NASDAQ:HAS)は、四半期決算が予想に届かなかったものの、通年の利益見通しを引き上げた。同社の株価は5%以上上昇している。
また、パンデミック沈静化に伴う旅行需要の回復を見据えた投資家によるPenn National Gaming (NASDAQ:PENN)、Las Vegas Sands (NYSE:LVS)、 Carnival Corporation (NYSE:CCL)など旅行・レジャー株の上昇を支えに一般消費財株全体も上昇する展開になった。
また、運輸保安局が航空機へのマスク義務付けルールを中止したことを受けて、Delta Air Lines (NYSE:DAL)、United Airlines (NASDAQ:UAL)、American Airlines (NASDAQ:AAL)などの航空株が大幅高になった。
Tesla (NASDAQ:TSLA)は2%高で本日の取引を終えたが、水曜日の四半期決算に注目が集まっている。
ロシア・ウクライナ戦争に伴う世界経済の成長鈍化懸念によって、エネルギー需要の不透明感が強まり、原油価格が2日連続で下落したことを受けて、エネルギー・セクターは唯一下落したセクターとなった。
IMFは2022年と2023年の世界成長率予想をそれぞれ4.4%と3.8%の事前予想から3.6%下方修正した。
その他のニュースとしては、Plug Power (NASDAQ:PLUG)が、Walmart (NYSE:WMT)の米国内の配送および履行センターのフォークリフトとトラックの動力源として液体グリーン水素を提供する契約を締結し、9%以上急騰した。