[ユバルディ(米テキサス州)/ワシントン 25日 ロイター] - 米南部テキサス州ユバルディの小学校で、児童19人と教師2人が死亡した銃乱射事件で、捜査当局は25日、容疑者の男(18)は4年生の教室一室に立てこもり、室内で銃を発砲したと明らかにした。
米学校で起きた銃乱射事件としては、2012年12月に米東部コネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で児童20人を含む26人が死亡した事件と並ぶ惨事となる。
24日に起きた事件では、他に複数の子どもが負傷したものの、正確な数字は確認されていないという。容疑者の男は現場に駆けつけた警官に撃たれて死亡した。
当局によると、容疑者の男は、自宅で祖母に発砲した後、車で事件の起きた近所の小学校周辺に移動。ライフル銃を保持していたとみられる。撃たれた祖母は重体という。
米政府高官によると、詳細は決定していないものの、バイデン大統領は早ければ週末にも、ユバルディを訪れる見通し。
テキサス州のアボット知事(共和党)は記者会見で、容疑者がSNS(交流サイト)を通じて小学校での銃乱射を予告するメッセージを送っていたと明らかにした。
14日には東部ニューヨーク州のスーパーで銃乱射事件があったばかりで、銃規制を巡る議論が高まっている。
バイデン大統領は24日夜に急きょ演説し、新たな銃規制を訴えた。
一方、共和党はこれまで銃規制の強化に反対しており、アボット知事は、厳格な銃規制により暴力行為を防ぐことはできないとし、代わりに当局はメンタルヘルスの治療や予防に当局は焦点を当てるべきだと主張した。
米最大の銃ロビー団体、全米ライフル協会(NRA)は27日からテキサス州でヒューストンで年次総会を開く。アボット氏やテッド・クルーズ上院議員、トランプ前大統領などが出席して登壇する予定。
*動画を更新して再送します。