[5日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6417.16(‐130.64) 前営業日終値 6547.80(‐18.29)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9473.16(‐291.57) 前営業日終値 9764.73(‐40.82)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4111.36(‐140.93) 前営業日終値 4252.29(‐20.46)
<ロンドン株式市場> 大幅続落して取引を終えた。ギリシャの政局不安と原油価格 の下落が主な押し下げ要因となった。 ギリシャは25日に総選挙を実施する。世論調査によると、緊縮財政の見直しを訴え る最大野党、急進左派連合(SYRIZA)がリードしており、欧州市場への影響が懸念 されている。 原油価格は、供給過剰と需要鈍化に対する懸念から、約5年半ぶりの安値をつけた。 石油大手のBP BP.L は5.1%、ロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L は4.1%値を下 げた。原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は4.35%低下した。 こうした中、欧州中央銀行(ECB)による国債購入などの新たな景気刺激策が相場 を下支えするとみる投資家もいる。
<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。ギリシャ政局の先行き不透明感から金融 株が値を下げたほか、原油や銅の価格急落で資源株にも売りが集中した。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は30.69ポイント(2.25% )安の1332.47で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は116.30ポイント(3.70% )安の3023.14をつけ、1日の下落率では2011年末以来最大となった。
25日のギリシャ総選挙では、欧州連合(EU)主導の緊縮策見直しを訴える最大野 党の急進左派連合(SYRIZA)が勝利をおさめ、同国がデフォルト(債務不履行)に 陥る可能性があると不安視されている。 KBCアセット・マネジメントのシニアストラテジスト、ロニー・クレイズ氏は「多 くの人がギリシャ資産を売却している。選挙後では遅いだろうとの見方がある。こうした 動きに銀行株が最も打撃を受けるだろう」と分析する。 ピレウス・バンク BOPr.AT 、アルファバンク ACBr.AT 、ナショナル・バンク・オブ ・グリース NBGr.AT は5.2%から7.4%下落した。ギリシャの主要株価指数 .ATG は5.63%の低下となった。 部門別ではエネルギーや鉱業株が売られた。北海ブレント原油 LCOc1 が供給過剰懸 念から5年半ぶりの安値をつけたほか、銅価格 CMCU3 もドル高を背景に4年半ぶりの安 値となった。 これを受け、STOXX欧州600石油・ガス株指数 .SXEP は4.88%、STO XX欧州600鉱業株指数<.SXPP>は3.64%低下した。 原油価格の下落とユーロ安を支援材料に旅行・レジャー関連株は買われた。 ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)を傘下に持つインターナショナル・エアライ ンズ・グループ(IAG) ICAG.L 、クルーズ船運営会社カーニバル CCL.N 、仏オラン ダ系航空大手エールフランス・KLM AIRF.PA は1.3%から2.1%上昇した。 アイルランドの格安航空、ライアンエア RYA.I は1.3%上昇し、史上最高値を更 新した。12月の乗客数が20%増えたとの発表が好感された。