[20日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6620.10(+34.57) 前営業日終値 6585.53(+35.26)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10257.13(+14.78) 前営業日終値 10242.35(+74.58)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4446.02(+51.09) 前営業日終値 4394.93(+15.31)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が34.57ポイント( 0.52%)高の6620.10と続伸して取引を終えた。中国の国内総生産(GDP) が市場予想より良かったことから鉱業株が買われた。 中国国家統計局が20日発表した2014年のGDPの伸び率は24年ぶりの低水準 となる前年比7.4%増だった。中国政府が掲げた7.5%増の目標には届かなかったも のの、市場はより大きな減速を見込んでいた。 中国は世界最大の金属消費国であることから鉱業株が買われ、スイス資源大手グレン コア GLEN.L は3.9%、英アングロ・アメリカン AAL.L は2.9%上昇した。 一方、英・オランダ系日用品大手ユニリーバ ULVR.L は、新興国市場の弱さから第4 ・四半期の実質的な売上高が予想を下回り、株価は0.6%下落した。 コカコーラ・ヘレニック CCH.L も5.8%値を下げた。JPモルガン証券が、ロシ アやナイジェリアのマクロ経済環境の悪化を理由に投資判断を「オーバーウエイト」から 「ニュートラル」に引き下げたことが嫌気された。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。中国の成長が予想されていたほどは減速 しなかったことから市場心理が好転した。欧州中央銀行(ECB)が追加緩和策を導入す るとの期待も相場を押し上げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は12.87ポイント(0.91% )高の1422.79で取引を終えた。一時は約7年ぶりの高値となる1428.22を つけた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は24.02(0.75%)高の 3244.92だった。 中国国家統計局が20日発表した2014年の国内総生産(GDP)伸び率は前年比 7.4%増と24年ぶりの低水準に落ち込んだものの、市場予想の7.3%増は上回った 。世界一の金属消費国である中国のGDP減速が予想ほどではなかったことで、STOX X欧州600鉱業株指数 .SXPP は2.29%上昇し、部門別で最も大幅に伸びた。 ECBが22日の理事会で国債購入を決めるとの憶測も強まっており、相場を下支え している。 ドイツの欧州経済センター(ZEW)が朝方発表した1月の独ZEW景気期待指数が 3カ月連続上昇となったことも相場を押し上げた。原油価格の下落とユーロ安が追い風と なった。ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は0.14%上昇した。 その他の市場では、フランスのCAC40指数 .FCHI が1.16%、スペインのI BEX35指数 .IBEX が1.24%上昇した。 一方、ギリシャの主要株価指数 .ATG は1.19%安となった。25日の総選挙を前 にした世論調査によると、緊縮財政に反対する野党の急進左派連合(SYRIZA)がリ ードしており、政局の先行き不透明感が漂っている。