[28日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は28日、今秋に行う新型コロナウイルスワクチンのブースター接種(追加接種)を巡り、オミクロン変異株に対応させるよう勧告した。
FDAは7月上旬までに詳細を決定する方針。
会合に出席したFDAの科学者は、昨冬に流行したオミクロン株の派生型「BA.1」よりも現在主流となっている「BA.4」と「BA.5」を標的としたワクチンが望ましいと考えていることを示唆した。
FDAバイオ医薬品評価研究センターのディレクター、ピーター・マークス氏は、FDAが10月までに改良ワクチンによる追加接種開始を目指していると述べた。
BA.1対応ワクチンの試験を実施しているファイザー、モデルナ、ノババックスは会合でデータを提示。
モデルナは9月までにBA.1対応の2価ワクチンを数億回分用意できるとの見通しを示した。最近の派生型に対応するワクチンを設計する場合は10月下旬か11月上旬になるとした。
ファイザーは既にかなりの量のBA.1対応ワクチンを用意しており、BA.4とBA.5対応ワクチンの量産も準備していると説明。いずれも10月上旬に供給の用意が整う見通しとした。