[29日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6810.60(‐15.34) 前営業日終値 6825.94(+14.33)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10737.87(+26.90) 前営業日終値 10710.97(+82.39)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4631.43(+20.49) 前営業日終値 4610.94(‐13.27)
<ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。決算内容が市場予想を下回った英・ オランダ系石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L RDSb.L が売られ、全体水 準を押し下げた。 ロイヤル・ダッチ・シェルはB株で4.9%の下落。第4・四半期の純利益が振るわ なかったほか、原油安を理由に150億ドルのコスト削減を発表したことが嫌気された。 同業のBP BP.L も1.9%の連れ安となった。 原油安でエネルギー関連株が打撃を受ける一方で、航空関連株などはコスト削減を期 待した買いが集まっている。格安航空会社(LCC)イージージェット EZJ.L はバーク レイズ証券が投資判断を引き上げたことが好感され、6.2%値上がりした。 世界的に株式相場の上値は重い。前日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が米経済 は「しっかりしたペース」で拡大しているとの見方を示したことから、市場は米国が予定 通り年内に利上げすると解釈した。金利が上がると債券などの利回りが上昇し、一方で株 式相場は下落する傾向がある。
<欧州株式市場> FTSEユーロファースト300種が続落して取引を終えた。原 油安を背景にエネルギー銘柄の業績が不振なことが嫌気された。 前日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で米国が予定通り年内に利上げす るとの見方が広がって、株式に対する買い意欲が弱まったとみる投資家もいる。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は1.80ポイント(0.12%) 安の1473.19で取引を終えた。一方、DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E >は12.87(0.38%)高の3371.83だった。 英・オランダ系石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L RDSb.L は昨年第 4・四半期の業績が市場予想を下回り、株価がA株で4.3%、B株で4.9%下落した 。STOXX欧州600石油・ガス株指数 .SXEP は2.76%低下した。 フランス鋼管メーカーのバローレック VLLP.PA は3.8%値下がりした。顧客であ る石油会社からの需要低迷を反映させる形で、自らの資産に10億─12億ユーロの評価 損を計上するとしたことが嫌気された。 こうした中、ギリシャ株は反発し、同国の主要株価指数 .ATG は3.16%上昇した 。モルガン・スタンレーがギリシャの銀行株について、長期的に見た場合の価値を評価し たことが支援材料となった。