[10日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6829.12(‐ 8.03) 前営業日終値 6837.15(‐16.29)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10753.83(+90.32) 前営業日終値 10663.51(‐182.88)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4695.65(+44.57) 前営業日終値 4651.08(‐39.95)
<ロンドン株式市場> 続落。中国の需要低迷が懸念されてコモディティ関連株が売 られ、全体水準を押し下げた。 朝方発表された中国の1月の消費者物価指数(CPI)は伸び率が約5年ぶりの低水 準に落ち込んだ。生産者物価指数(PPI)は低下した。世界最大の金属消費国である中 国の経済低迷があらためて示され、鉱業株に売りが集中。鉱業株指数 .FTNMX1770 は2. 81%低下した。 国際エネルギー機関(IEA)が10日公表の月報で、原油在庫が今年半ばに過去最 大になるとしたことで、北海ブレント原油 LCOc1 の価格は1バレル=58ドルを下回っ た。中国の需要低迷懸念と合わせて市場の重しとなり、原油・天然ガス株指数<.FTNMX053 0>は1.93%低下した。 一方、英スーパーマーケット最大手のテスコ TSCO.L は3.6%上昇した。調査会社 カンター・ワールドパネルによると、テスコの売上高は1年ぶりに伸びた。 スーパー大手のWMモリソン MRW.L は売上高が2013年12月以来の大きさとな り、株価が3.4%上昇した。 小売り大手マークス・アンド・スペンサー(M&S) MKS.L も4.9%上昇し、F T100種の中で最も大きく伸びた。RBCキャピタル・マーケッツが投資判断を引き上 げたことが好感された。
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。ギリシャの債務問題をめぐる交渉が合意 に達する可能性を示唆した複数の報道で、市場心理が好転した。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は8.38ポイント(0.57%) 高の1488.39で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は3 5.38(1.06%)高の3383.13で引けた。 ギリシャの主要株価指数 .ATG は7.98%上昇した。ギリシャ・ナショナル銀行( NBG) NBGr.AT は20.8%、ユーロバンク EURBr.AT は19.7%、ピレウス銀行< BOPr.AT>は15.6%値上がりした。 オーストリアのライファイゼン・バンク・インターナショナル RBIV.VI は7.1% の値上がりだった。ロシアとの取引を減らすほか、ポーランドとスロベニアの事業を売却 するとの発表が好感された。 監視カメラ世界首位であるスウェーデンのアクシス AXIS.ST は49.9%上昇した 。キヤノン 7751.T が約236億スウェーデンクローネ(約28.3億ドル)でアクシス を買収すると発表したことが好感された。 一方、スイスの銀行大手、UBS UBSG.VX は2.6%下落した。スイスフランの急 上昇とマイナスの中銀預金金利がもたらす影響に警戒感を示したことが不安視された。