[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米ニューヨーク市の危機管理局は13日、今週公開した「核攻撃から生き延びる方法」をまとめた市民向けの動画について、その目的などを疑問視する声が上がったことから釈明を迫られた。
同局の広報担当は、ビデオ公開の目的はニューヨーク市が核兵器の標的になった場合に安全でいるための方法を周知することだと説明。「直接的な脅威はないが、このトピックを取り上げることが重要だと考えた」と述べた。
11日にオンラインで公開された長さ1分半の動画(https://www.youtube.com/watch?v=N-5d7V4Sbqk&ab_channel=NYCEmergencyManagement)では、攻撃の可能性は「非常に低い」とした上で、核攻撃に当たり市民が取るべき対応について、建物内で窓から離れて避難し、放射性物質の粉塵にさらされないよう屋内にとどまり、メディアで公式の最新情報を得るようにと呼びかけた。
市民からは動画の内容を憂慮する声が聞かれる一方、用心のためには問題ないという意見もあった。
アダムス市長は12日、市当局の取り組みは先を見越したものと称賛し、「人騒がせ」という見方を否定した。
*動画を付けて再送します。