[3日 ロイター] - 中国不動産開発会社の世茂集団は3日、元会計監査人が指摘した問題と内部統制に関する独立調査を行うため2社を起用したと明らかにした。
また、オフショア債の再編に取り組む方針を改めて表明し、進行中のプロジェクトの建設資金として9月上旬に103億香港ドル(約13億1000万ドル)の融資契約を締結したと明らかにした。
世茂集団は、前監査人のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)が提起した問題を調査するため、香港のRSMコーポレート・アドバイザリーを起用。PwCは、同社の合弁会社や関連会社が関与する特定の信託融資の取り決めに関する情報を求めていた。
また、グループの内部統制を見直すために中匯安達を起用した。
世茂集団は2021年の決算を当局が定める期限までに発表できなかったため、4月1日から株式が取引停止となっている。中国不動産業界では経営が悪化する企業が増えている。