[東京 27日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19983.32 -36.72 寄り付き 20063.80 安値/高値 19909.86─20069.24
TOPIX .TOPX 終値 1619.07 +0.23 寄り付き 1621.29 安値/高値 1612.5─1622.76
東証出来高(万株) 187004 東証売買代金(億円) 20846.57
東京株式市場で日経平均は続落。終値は4営業日ぶりに2万円を割れた。前週末の米国株 高を受けて買いが先行したものの、日米の重要イベントを前に上値は重く、下げに転じた 。アジア株の上昇も日本株への反応は限定的となった。ただ指数は大引けにかけて下げ渋 る動きをみせ、TOPIXとJPX日経400 .JPXNK400 は小幅高で取引を終えた。
日米首脳会談や日銀の金融政策決定会合など、今週は重要イベントが相次ぐ。このた め積極的に買いに動く姿勢は乏しく、上値を追う動きは限られた。また24日に市場予想 を下回る業績見通しを発表したマツダ 7261.T が売られたことで、企業業績に対する警戒 感も広がった。
取引時間中には香港や上海などアジア株が堅調に推移する一方、日本株は弱含みで推 移。「海外短期筋などの資金は日本株からアジア株に移っているのでは」(国内証券)と の声も出た。トヨタ 7203.T やソニー 6758.T など自動車・電機株の一角は総じて軟調な 展開となったが、大引けにかけて下げ渋った。
SMBCフレンド証券のチーフストラテジスト・松野利彦氏は「企業決算に関しては 織り込まれていった部分があり、市場予想を大きくかい離しないと売られやすい」と指摘 する。こうしたなかで株主還元策などへの市場の関心が向かいやすいという。
個別銘柄では日本ガイシ 5333.T が年初来高値を更新。27日に2015年3月期の 連結業績予想を上方修正したと発表し好感された。新日鉄住金から全株式を取得し連結子 会社化した企業の業績をエレクトロニクス事業に反映したことに加え、遊休土地や株式の 売却益などを計上した。
半面、三菱自動車 7211.T が軟調。24日、2016年3月期の連結営業利益が前期 比8%減の1250億円となる見通しと発表した。ユーロ安のほか、タイのバーツ高、ロ シアのルーブル安など為替の影響が利益を押し下げる。減益予想を嫌気した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり937銘柄に対し、値下がりが796銘柄、変わらずが 146銘柄だった。
(長田善行)