[29日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6946.28(‐84.25) 前営業日終値 7030.53(‐73.45)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11432.72(‐378.94) 前営業日終値 11811.66(‐227.50)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 5039.39(‐133.99) 前営業日終値 5173.38(‐95.53)
<ロンドン株式市場> 続落。朝方発表された米国内総生産(GDP)が軟調だった ことで市場心理が悪化したほか、投資家は連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を 控え慎重姿勢に終始した。 第1・四半期の米GDPは年率換算で前期比0.2%増となり、市場予想の1.0% 増を大きく下回った。昨年第4・四半期の2.2%増から急減速した。 投資家はFOMC声明に注目している。HSBCグローバル・リサーチのストラテジ スト、ロバート・パークス氏は「投資家は、米国の利上げ時期について声明にヒントがな いか注意深く読み込むだろう」と述べる。 市場関係者は、5月7日投開票の英総選挙までロンドンの株式相場は不安定な状態が 続くとみている。軟調な英消費者信頼感指数は、キャメロン首相率いる保守党にとって逆 風となる可能性がある。 この日は鉱業株指数 .FTNMX1770 が約1%低下した。個別銘柄では、銅の生産高見通 しを引き下げたチリ銅生産大手アントファガスタ ANTO.L が2.2%下落した。
<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。軟調な米国内総生産(GDP)を受けて ユーロが反発し、輸出関連が多いドイツ株に売りが集中した。企業決算が振るわなかった ことも相場を押し下げた。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は36.32ポイント(2.24%) 安の1581.94と約1カ月ぶりの安値となった。1日の下落率としては1月以来の大 きさだった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は98.31ポイント(2.65%) 安の3617.11だった。 朝方発表された第1・四半期の米GDPは緩慢な伸びにとどまり、ユーロが対ドルで 約8週間ぶりの高値をつけた。これを受け、ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は昨年 3月以来の大幅なマイナスとなる3.21%安で引けた。 ベルギーのスーパー、デレーズ DELB.BR は8.3%値下がりした。第1・四半期の 営業利益が市場予想に届かなかったことが嫌気された。 ギリシャの主要株価指数 .ATG は1.00%安。ギリシャが財政改革でこれまでの欧 州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)と協議してきた以上のものを提示する可能性は 低い。しかし、ギリシャ政府としては少なくとも資金繰り改善に向けた暫定的な合意は得 たい考えだ。