■「弾薬補充に2兆円」などと伝えられ恩恵拡大の期待
細谷火工<4274>(東証スタンダード)は12月12日、次第高となって上値を追い、午前11時にかけて9%高の1459円(124円高)まで上げ、約6ヵ月ぶりの1400円台に進んでいる。防衛省・自衛隊関連向けの火工品も手がけるため、防衛費の増枠などを巡って「『継戦能力』予算を倍増、防衛3文書、装備品整備に9兆円」(日本経済新聞12月10日付朝刊)と伝えられたことを受け、同社への恩恵が大きくなる期待が出ている。
業績は今期・2023年3月期の連結売上高を11.4%減、営業利益を10.6%減と見込むなどで、イメージ的には低空飛行だが、報道によると、「戦後の防衛政策は米軍に依存し自衛隊が戦闘態勢を維持する能力を重視してこなかった」とし、「定期的に防衛装備品を点検し老朽化した部品を取り換えるといった維持整備費に9兆円、弾薬補充に2兆円を充てる」などとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)