[メルボルン 21日 ロイター] - オーストラリア政府は21日、ウクライナに侵攻したロシアと支援国ベラルーシ両国の選手に対する国際オリンピック委員会(IOC)の姿勢を疑問視する34カ国声明に同調すると述べた。
IOCが両国選手の国際スポーツ大会復帰を検討していることを受け、英政府は20日に出場禁止を支持する共同声明を発表し、日本を含む34カ国が署名していた。
声明は「ロシアとベラルーシの選手らが国家から直接資金を与えられ支援されていることを考慮すると、中立的な立場で競技に参加することがどれほど可能なのか、深刻な懸念がある」と指摘し、中立的立場の明確性や具体性に欠けているとも指摘。問題が対処されない限りは両国の選手の大会復帰に同意しないとしている。
オーストラリアはこの声明に署名していなかったが、スポーツ相のスポークスマンはロイターに、手続き上の問題があったためと説明。豪政府も声明で述べられた意見に同意していると語った。