[11日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6846.74(+16.47) 前営業日終値 6830.27(+76.47)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11332.78(+67.39) 前営業日終値 11265.39(+264.10)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4971.37(+36.46) 前営業日終値 4934.91(+84.69)
<ロンドン株式市場> 続伸。民営化が予定より早まるとの見通しから銀行大手ロイ ヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS) RBS.L が買われ、全体水準を押し上げ た。食品スーパーも値を上げた。 RBSは1.9%上昇した。オズボーン英財務相が前日の演説で、320億ポンド( 495億ドル)分のRBS株の売却を数カ月以内に始めると表明した。金融危機時に公的 資金による救済を受けたRBSが経営再建上の節目を迎えたことを象徴すると同時に、株 式売却で利益を上げようと考えていた財務相が計画を諦めたことも意味する。 前日発表した業績が好感されたスーパー大手セインズベリー SBRY.L は、前日に続い て買われ、株価は1.4%上昇した。同業のテスコ TSCO.L とWMモリソン MRW.L も2 .0%と0.9%の連れ高となった。 キャンター・フィツジェラルドはセインズベリーの投資判断を「売り」から「ホール ド」に引き上げた。 郵便事業のロイヤル・メール RMG.L は4.5%安。英政府が保有株の半分を1株5 00ペンスで売却。前日終値の516.5ペンスより安かったことが嫌気された。今回の 売却で政府の保有比率は約15%に下がる。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。自動車銘柄が好調だったものの、ギリシ ャの債務交渉への不安が広がって相場の上昇幅は限定的だった。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は、9.13ポイント(0.59%) 高の1557.95で取引を終了。日中につけた1568.89から上昇幅を圧縮した。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は25.43ポイント(0.72 %)高の 3551.91だった。 国際通貨基金(IMF)はこの日、ギリシャ支援協議をめぐり同国と意見に「大きな 隔たり」が残っているとの認識を示した。ギリシャは6月末までに16億ユーロ(18億 ドル)をIMFに返済する必要があり、それまでに凍結中されている金融支援の再開がな ければ債務不履行(デフォルト)に陥る。 ギリシャのチプラス首相とユンケル欧州委員長は11日の会談で、今後も交渉を継続 していくことを確認した。 こうした中、テンプルトン資産運用エマージングマーケットグループのマーク・モビ アス会長は「ギリシャが欧州連合やユーロ圏を離脱することはないだろう。いずれ何らか の合意に至ると思っているので、ギリシャ資産は持ち続ける」と述べ、前向きな見通しを 示した。 STOXX欧州600自動車・部品株 .SAXP は0.73%上昇した。ドイツの自動 車大手ダイムラー DAIGn.DE は1.3%値上がりした。第2・四半期の業績が、前期と比 べて改善するとの見通しを示したことが好感された。フランスの同業PSAプジョー・シ トロエン PEUP.PA も、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)