[カラチ(パキスタン) 8日 ロイター] - ホンダ傘下の合弁会社ホンダアトラスカーズ(パキスタン)は、9日から31日まで工場を閉鎖すると発表した。パキスタンは経済危機に見舞われており、各自動車メーカーは輸入難で原材料の調達に苦労している。
同社はパキスタン証券取引所(PSX)への通知文で「生産を継続できる状況にない」と表明。サプライチェーン(供給網)が「深刻な混乱」に陥っていると説明した。
パキスタンでは輸入に使用される信用状(LC)の処理に遅れが生じており、食料や医薬品などの必需品が優先されている。国内証券会社は「パキスタンはドルに限りがある」とし、自動車セクターについてはLCの制約を考えるとすぐに状況が改善することはないと予想している。