［２日 ロイター］ -
（カッコ内は前営業日比）
ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE 終値 6630.47（＋21.88） 前営業日終値 6608.59（＋87.61）
クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX 終値 11099.35（‐81.15） 前営業日終値 11180.50（＋235.53）
ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI 終値 4835.56（‐47.63） 前営業日終値 4883.19（＋92.99）
＜ロンドン株式市場＞ 続伸。２０１０年のメキシコ湾原油流出事故をめぐり米政府 などに１８７億ドルを支払うことで和解した石油大手ＢＰ BP.L が買われた。原油と金属 価格の上昇を好感してコモディティ銘柄も値を上げた。 ＢＰは４．４％上昇し、ＦＴ１００種の中でも最も大幅なプラスとなった。 原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は２．０５％上昇。朝方発表された６月の米雇用 統計では非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を下回った。連邦準備理事会（ＦＲＢ） は利上げを急がないとの見方が強まり石油価格が上昇した。鉱業株指数 .FTNMX1770 は０ ．７３％上昇。最大の金属消費国である中国の経済成長の鈍化に底を打った兆しがあると して金属価格が値上がりした。 そのほか、英家電・携帯電話小売り大手ディクソンズ・カーフォン DC.L が１．２％ 値上がりした。米携帯電話大手スプリント S.N と提携し、米国でスプリントブランドの 店舗の設置・運営に乗り出すとの発表が好感された。
＜欧州株式市場＞ 反落して取引を終えた。ギリシャの債務危機に対する懸念が相場 の重しとなったほか、外為市場でユーロが持ち直したことから輸出関連銘柄が売られた。 ＦＴＳＥユーロファースト３００指数 .FTEU3 は、６．０３ポイント（０．３９％） 安の１５２７．８６で取引を終えた。 ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は３３．０３ポイント（０．９４％） 安の３４６３．２５だった。 市場では、ギリシャの先行き不透明感から投資家が買い控えているとの見方が出てい る。同国は６月３０日に国際通貨基金（ＩＭＦ）への債務を返済できない事態に陥った。 ５日には債権団が要請する緊縮策の受け入れの是非を問う国民投票が行われる。 こうした中、朝方発表された６月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想を 下回ると、ユーロはドルに対し上昇した。安いユーロは概して自動車メーカーなど輸出企 業にはプラスとなるだけに、ユーロの上昇を受けＳＴＯＸＸ欧州６００自動車・部品株<. SAXP>は値を下げた。 スウェーデンの家電大手エレクトロラックス ELUXb.ST は１０．８％下落。米司法省 が同社による米ゼネラル・エレクトリック（ＧＥ） GE.N 家電事業の買収を差し止めるた めに提訴したことが嫌気された。 ドイツの公益事業株は買われた。ドイツ政府はこの日、旧式の石炭火力発電所から排 出される二酸化炭素（ＣＯ２）への課税を見送ることを決めた。これを好感しドイツの電 力大手ＲＷＥ RWEG.DE は５．０％上昇した。同社は課税されれば、褐炭火力発電所２０ カ所中１７カ所の存続が危ぶまれるとの見方を示していた。 ドイツのエネルギー大手エーオン EONGn.DE も１．５％値上がりした。ＳＴＯＸＸ欧 州６００公益事業株 .SX6P は１．２０％上昇した。