[8日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6490.70(+58.49) 前営業日終値 6432.21(‐103.47)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10747.30(+70.52) 前営業日終値 10676.78(‐213.85)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4639.02(+34.38) 前営業日終値 4604.64(‐106.90)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が反発し、58.49ポ イント(0.91%)高の6490.70で取引を終えた。最高経営責任者(CEO)の 退任を発表した銀行大手のバークレイズ BARC.L が買われ全体水準を押し上げた。 ただ、英国のオズボーン財務相が発表した税制改革を嫌気する形で、住宅関連銘柄が 売られたことから相場の上昇幅は限定的だった。 バークレイズは2.0%上昇した。アントニー・ジェンキンスCEOが退任し、後任 を探しているとの発表で市場を驚かせた。業績が振るわない中、戦略変更と株主利益の向 上を狙う。 オズボーン英財務相はこの日発表の予算案で、非定住外国人に対する税優遇を廃止し た。 シティ法律事務所の共同経営者、ゲリー・リチャーズ氏は「非定住外国人に特化して いる不動産開発業者は、詳細が完全に理解されるまで、需要が鈍化する可能性がある」と 述べる。 住宅建設のパーシモン PSN.L とテイラー・ウィンペ イ TW.L 、バラット・デベロッ プメンツ BDEV.L は4.7%から5.7%下落した。 銀行大手スタンダード・チャータード(スタンチャート) STAN.L は1.5%下落。 中国の株価下落は止まらず、証券当局の中国証券監督管理委員会は同日、「市場にパニッ ク心理がある」と認めた。スタンチャートはアジアとの取引が多いことから売りが集中し た。
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。金融や製薬銘柄が買われ全体水準を押し 上げた。ユーロ圏の首脳がギリシャとの交渉期間を5日間延ばしたことも相場を支えた。
FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は1.34ポイ ント(0.09%) 高の1477.81で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は33.31ポイン ト(1.01%) 高の3327.50だった。 最高経営責任者(CEO)の退任を発表した英銀行大手のバークレイズ BARC.L は2 .0%上昇した。 スイスの製薬大手ノバルティス NOVN.VX は2.1%高。米食品医薬品局(FDA) がノバルティスの心不全治療薬を予想より早く承認したことが好感された。 ギリシャのチプラス首相はこの日、欧州議会で演説し、ギリシャのユーロ圏残留に向 けた公平な取り決めを求めた。欧州連合(EU)はギリシャが債権者との合意するために 5日間の猶予を与えた。 ギリシャ債務交渉が合意に至ると自信を持つ投資家もいる。一方、ギリシャがユーロ 圏を離脱した場合でも、欧州中央銀行(ECB)が流動性供給を通じて市場の混乱を抑え ることができるとの声もあった。