[20日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6788.69(+13.61) 前営業日終値 6775.08(‐21.37)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11735.72(+62.30) 前営業日終値 11673.42(‐43.34)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 5142.49(+18.10) 前営業日終値 5124.39(+2.89)
<ロンドン株式市場> 反発。ギリシャの銀行が営業を再開したことで市場に安心感 が広がったほか、投資判断の引き上げが好感された英銀行最大手のHSBC HSBA.L やス ポーツ用品小売りのスポーツ・ダイレクト SPD.L が買われた。 HSBCは1.1%上昇し、FT100種を最も大きく押し上げた。シティ・グルー プ が投資判断を「ニュートラル」から「買い」に引き上げ、目標株価も上方修正したこ とが買い材料となった。 スポーツ・ダイレクトは3.4%値上がりした。ExaneBNPパリバが目標株価 を引き上げたことが好感された。 ギリシャでは、資本規制によって閉鎖されていた国内銀行が20日、3週間ぶりに営 業を再開した。欧州連合(EU)がギリシャ金融支援再開に向けた交渉開始を決めたこと を受けた措置で、経済が正常化に動き出す兆しとなった。 ハーグレーブス・ランズダウンの株式部門責任者、リチャード・ハンター氏は「ギリ シャがある程度安定したことも、この日の市場心理を支えた。向こう数日間でギリシャに 関する悪いニュースがなければ、投資家の注目は四半期決算などのファンダメンタルズに 戻るだろう」と述べる。 ソフトウェアのアヴィヴァ・グループ AVV.L は27.3%の急騰。FTSE250 中型株指数の中で最も上昇した。フランスのエンジニアリング大手シュナイダー・エレク トリック SCHN.PA が、アヴィヴァ・グループとソフトウェア部門を統合し、業界をけん 引する産業用ソフトウェア事業を目指すと発表したことが買い材料となった。
<欧州株式市場> 反発。ギリシャが国内銀行の営業を再開し、欧州中央銀行(EC B)や国際通貨基金(IMF)に債務を返済したことで相場は上昇したものの、金価格の 下落に伴って鉱業株が売られ、終盤にかけては勢いが失われた。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は5.36ポイント(0.33%)高 の1613.95で取引を終えた。一時は5月29日以来、約6週間ぶりの高値となる1 621.31ポイントをつける局面もあった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は16.24ポイント(0.44%) 高の3686.58だった。 この日は、金価格が約5年ぶりの安値をつけ、金生産のフレスニロ FRES.L とランド ゴールド・リソーシズ RRS.L は4.4%と4.7%それぞれ下落した。 スイスのプライベートバンク、ジュリアス・ベア BAER.VX は1.4%下落した。上 半期の純利益が減少したことが嫌気された。米国の富裕顧客の課税逃れを手助けしたとし て捜査が入った事案をめぐり、3億5000万ドルの和解金を計上した。 一方、オランダの化学品会社OCIは14.1%高。米国の肥料大手CFインダスト リーズ・ホールディングス CF.N との合併協議が進展しているとの発言が材料視された。 ノルウェーの肥料大手ヤラ・インターナショナル YAR.OL も1.7%値上がりした。 3週間前に傘下の英肥料メーカーをCFインダストリーズに売却し、更なる合併・買収( M&A)期待が買い材料となった。