[ニューヨーク 22日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17851.04(‐68.25) 前営業日終値 17919.29(‐181.12)
ナスダック総合 .IXIC 終値 5171.77(‐36.35) 前営業日終値 5208.12(‐10.74)
S&P総合500種 .SPX 終値 2114.15(‐5.06) 前営業日終値 2119.21(‐9.07)
22日の米国株式市場は続落。アップル AAPL.O などが発表したさえない決算を嫌気 し、ハイテク株に売りが出た。 前日に決算発表したアップルは4.3%安。第4・四半期の売上高予想が予想を下回 り、昨年1月以来の大きな下落率を記録した。 アップル株は主要3指標の重しとなり、ダウ平均を37ポイント近く押し下げた。S &Pテクノロジー株指数 .SPLRCT は1.6%下げ、主要10業種で最も下落率が大きか った。 同じく21日に四半期としては過去最大の純損失を発表したマイクロソフト MSFT.O も3.7%安となり、1月以降で最大の下落率となった。ノキアの携帯電話事業に関する 評価損を計上したほか、基本ソフト(OS)ウィンドウズの需要も落ち込んだ。 検索大手ヤフー YHOO.O は1.2%下落した。中核事業のオンライン広告の復活に苦 戦する中で、7─9月期の売上高見通しが市場予想を下回ったことが材料視された。 プライベート・クライアント・リザーブ・オブ・USバンク(ロサンゼルス)の投資 マネージングディレクター、David Schiegoleit氏は「過去2日間に市場でハイテク企業 の決算発表による多少の消化不良が起きている。週初からIBMの失望を誘う発表があり 、マイクロソフト、アップルと数社の発表が続いた。このためハイテク決算から市場は若 干の胸焼けを起こしている」と話した。
ダウ工業株30種 .DJI は68.25ドル(0.38%)安の1万7851.04ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は36.35ポイント(0.70%)安の5171.7 7。 S&P総合500種 .SPX は5.06ポイント(0.24%)安の2114.15。
22日朝までに決算発表を終えた102社のうち、70%が利益予想を上回り、過去 の4四半期の比率と一致したほか、1994年以降の平均である63%を上回っている。 しかし、売上高予想を上回ったのは55%で、2002年以降の平均である61%を 下回った。米国企業の第2・四半期の売上高の落ち込みはこの6年間近くで最も大きくな ると予想されている。米国企業の海外での収入が目減りするドル高が原因の1つ。 この日の明るい材料は住宅セクターだった。6月の中古住宅販売件数がほぼ8年半ぶ りの高水準だったことを好感し、PHLX住宅株指数 .HGX は1.7%上昇した。住宅建 設大手のレナー LEN.N が2.3%値上がりした。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1791で上げ1283(比率は1.4 0対1)、ナスダックは下げ1437で上げ1339(1.07対1)だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約68 億株で、7月の平均をわずかに上回った。