[23日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6655.01(‐12.33) 前営業日終値 6667.34(‐101.73)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11512.11(‐8.56) 前営業日終値 11520.67(‐84.13)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 5086.74(+4.17) 前営業日終値 5082.57(‐24.00)
<ロンドン株式市場> 続落。決算内容が嫌気されて、資産運用のアバディーン・ア セット・マネジメント ADN.L と電力大手のSSE SSE.L が売られ全体水準を押し下げた 。 アバディーン・アセット・マネジメントは7.6%下落し、1年超ぶりの安値をつけ た。新興国市場での取引が多い同社からは、第2・四半期に99億ポンド(155億ドル )の資金が流出した。 SSEは5.0%安。個人向け事業における今年の利益が減るとの見通しが嫌気され た。 一方、出版のピアソン PSON.L は2.1%高となった。傘下のフィナンシャル・タイ ムズ(FT)紙を日本経済新聞社に8億4400万ポンド(13億ドル)で売却すること で合意した。ガーディアン・ストックブローカーズのトレーディング担当ディレクター、 アティフ・ラティフ 氏は「大きな資産とブランドを売ることになるが、ピアソンにとっ て取引はプラスになるだろう。苦戦している教育事業に集中できるようになり、より効率 的な経営方法を模索できる」と分析する。 英オランダ系日用品大手ユニリーバ ULVR.L は1.6%高。第2・四半期の売上高が 市場予想を上回ったことが好感された。 欧州のホームセンター最大手キングフィッシャー KGF.L も2.0%上昇した。英国 とフランスで第2・四半期の売り上げが増加したことが買い材料となった。
<欧州株式市場> 続落。決算発表が嫌気されて、資産運用のアバディーン・アセッ ト・マネジメント ADN.L とエネルギー供給のSSE SSE.L の英企業2社が売られ全体水 準を押し下げた。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は7.81ポイント(0.49%)安 の1578.65で取引を終えた。取引時間中は1週間超ぶりの安値となる局面もあった 。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は0.94ポイント(0.03%)安 の3634.64だった。 朝方発表された米失業保険申請件数は41年超ぶりの少なさとなり、米利上げ観測が 強まったことも市場心理をくじいた。 アバディーン・アセット・マネジメントは7.6%安で、1年以上ぶりの安値となっ た。1日の下落率は2年ぶりの大きさとなった。4─6月期の決算で99億ポンド(15 5億ドル)の資金流出を発表したことが嫌気された。機関投資家がアジアや新興国市場に おける株の取引高を縮小したことが痛手となった。 SSEは5.0%安。小売り事業の売り上げが減るとの通期見通しが売り材料となっ た。 一方、クレディ・スイス CSGN.VX は6.2%上昇し、FTSEユーロファースト3 00指数の中で最も伸びた。第2・四半期利益が市場予想を上回ったほか、ティージャン ・ティアム新最高経営責任者(CEO)による新たな経営戦略の発表を前に資金繰りが改 善したことが好感された。