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欧米為替見通し:ドル・円に買い意欲、米雇用統計強含みなら125円半ば

発行済 2015-08-07 17:16
更新済 2015-08-07 17:33
欧米為替見通し:ドル・円に買い意欲、米雇用統計強含みなら125円半ば
きょうの欧米市場で、米雇用統計が米利上げの9月実施を後押しできるかが焦点となりそうだ。
米経済指標はこれまでまちまちだが、米連邦準備制度理事会(FRB)が最重要視する雇用情勢を雇用統計が裏付けられるか注目される。
米連邦公開市場委員会(FOMC)で中立派とみられる米アトランタ連銀ロックハート総裁が9月利上げに前向きと4日米紙に報じられたことが、9月利上げの期待を一気に高めた。
ただ、最近発表された経済指標のなかには9月利上げを失望させる内容のものもあった。
特に、5日に発表された7月米ADP民間部門雇用者数は18万5000人増と4月以来の低い伸びとなったことから、7月雇用統計が下振れするリスクが指摘される。
21時半に発表される7月雇用統計は、非農業部門雇用者数が+22.5万人(6月は+22.3万人)、米7月失業率は5.3%(6月は5.3%)と予想されている。
雇用統計が予想通りか予想を上回り、9月利上げを裏付けられるような内容が示されれば、ドル・円はドル買い需要を背景に5月15日につけた年初来高値125円86銭が意識される。
逆に下振れの場合、短期筋の買いオーダーが観測される124円20銭付近まで値を下げる見通し。
一方、市場ではポンドの今後の値動きも注目されている。
英中央銀行(BOE)は6日、金融政策委員会で、市場の予想通り金融政策の現状維持を決めた。
評決が8対1と利上げ支持者が少なかったため早期利上げ期待が弱まり、前日海外市場では失望売りが膨らんだ。
ただ、委員会終了後にカーニー英中銀総裁は記者会見し「ポンド動向で緩やかな利上げの必要性が除かれることはない」と述べ、利上げの必要性を改めて強調した。
ある市場関係者は「利上げ時期は後退したかもしれないが、引き続き利上げのスタンスに変わりはない。
下げは一時的なものではないか」との見方を示す。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・6月貿易収支(予想:-93億ポンド、5月:-80億ポンド) ・21:30 米・7月非農業部門雇用者数(予想:+22.5万人、6月:+22.3万人) ・21:30 米・7月失業率(予想:5.3%、6月:5.3%) ・21:30 米・7月平均時給(前月比予想:+0.2%、6月:0.0%) ・21:30 カナダ・7月雇用者数増減(予想:+0.5万人、6月:-0.64万人) ・21:30 カナダ・7月失業率(予想:6.8%、6月:6.8%) ・04:00 米・6月消費者信用残高(予想:170億ドル、5月:160.86億ドル)

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