[日本インタビュ新聞社] - ■昨年12月、今年8月、ホタテ加工会社を相次いで子会社化
ヨシムラ・フード・HD(ヨシムラ・フード・ホールディングス)<2884>(東証プライム)は9月25日の前場、6.6%安(81円安の1148円)から持ち直す相場となり、後場寄り後は1.6%安(20円安の1209円)まで値を戻し、6日続落模様だが切り返しの急な相場となっている。
北海道のホタテ加工会社の子会社化を発表済みのため、中国による日本産水産物の輸入停止を受けて株価に逆風とされてきたが、週明けは、「『ふるさと納税』で支援拡大、ホタテ返礼品、9倍に―」(時事ドットコムニュース・時事通信9月24日朝)、「米、日本産ホタテ輸出支援」(日本経済新聞9月25日付朝刊)などと伝えられたことを受け、下値を買い向かう動きが出てきたとみられている。
同社は、8月下旬、主に北海道・噴火湾沿岸で漁獲されたホタテの加工を行うワイエスフーズ(北海道茅部郡)の株式取得(子会社化)を発表し、昨2023年12月にはオホーツク海の良質なホタテを中心にサケ、イクラ、カニ等の製造加工・販売を行う株式会社マルキチ(北海道網走市)の株式取得(子会社化)も発表した。
23年12月の発表リリースでは、マルキチは「業界では数少ない対EU(注:欧州連合)輸出水産食品取扱施設」でもあり、「特にEU向けは4つすべての製造工場と原料保管庫の計5カ所が輸出水産食品取扱施設に認定されている」「日本産ホタテは他国産と比較し、味や大きさ、品質面において高く評価されており、近年、欧米及びアジアにおいて需要が高まって」いる、などとしている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)