*12:25JST 冨士ダイス Research Memo(5):2024年3月期予想は3.6%増収、1.7%営業増益
■今後の見通し
● 2024年3月期の業績見通し
冨士ダイス (TYO:6167)の2024年3月期の連結業績は、売上高で前期比3.6%増の17,800百万円、営業利益で同1.7%増の1,170百万円、経常利益で同0.4%増の1,230百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に固定資産の売却に伴い632百万円を特別利益として計上したことから同31.1%減の890百万円を見込む。
上期は部材高の影響などが残り、半導体関連も一服する状況で、前年同期比2.8%増収ながら同18.7%営業減益を見込むが、下期には自動車生産の健全化、部材費上昇分の一部転嫁などから利益の回復を見込み、前年同期比4.4%増収、22.4%営業増益を見込む。
全体として部材高で厳しいものの、製造原価率を2020年3月期比で4.4%削減、下期に挽回し利益を維持する見通しである。
営業利益面で20百万円増の増減要因では、増収効果で667百万円を見込むものの、原材料費高騰で204百万円、電力費高騰211百万円、人件費増95百万円、設備関係費用増173百万円の減益要因を見込み、内製化向上で外注加工費削減51百万円を見込み、全体として微増益を確保するとしている。
2024年3月期の主要産業分類別(単独ベース)では、全産業で前期比増加の見通しである。
最大需要先の輸送用機械向けは2,740百万円(前期比2.6%増)と、下期以降の自動車生産の回復を見込む。
鉄鋼向けも2,650百万円(同3.1%増)と下期以降の自動車生産の回復、電磁鋼板向け刃物の拡販などで回復を見込む。
非鉄金属・金属製品向けは製缶金型が横ばいとなる予想だが、熱交換器向け溝付きロールの拡販で2,380百万円(同5.3%増)を予想する。
電機・電子部品向けは車載電池向けの需要拡大から2,110百万円(同15.3%増)と、初めて2,000百万円大台を超え過去最高額更新を期待する。
生産・産業用機械は2,090百万円(同2.0%増)と光学素子向けは横ばいながら半導体製造装置向けは堅調に推移するとして3期連続で最高額更新を予想する。
金型・工具向け素材は2,540百万円(10.0%増)と、モーターコア金型向け素材の拡販から過去最高額近くまで回復する見通しである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
● 2024年3月期の業績見通し
冨士ダイス (TYO:6167)の2024年3月期の連結業績は、売上高で前期比3.6%増の17,800百万円、営業利益で同1.7%増の1,170百万円、経常利益で同0.4%増の1,230百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に固定資産の売却に伴い632百万円を特別利益として計上したことから同31.1%減の890百万円を見込む。
上期は部材高の影響などが残り、半導体関連も一服する状況で、前年同期比2.8%増収ながら同18.7%営業減益を見込むが、下期には自動車生産の健全化、部材費上昇分の一部転嫁などから利益の回復を見込み、前年同期比4.4%増収、22.4%営業増益を見込む。
全体として部材高で厳しいものの、製造原価率を2020年3月期比で4.4%削減、下期に挽回し利益を維持する見通しである。
営業利益面で20百万円増の増減要因では、増収効果で667百万円を見込むものの、原材料費高騰で204百万円、電力費高騰211百万円、人件費増95百万円、設備関係費用増173百万円の減益要因を見込み、内製化向上で外注加工費削減51百万円を見込み、全体として微増益を確保するとしている。
2024年3月期の主要産業分類別(単独ベース)では、全産業で前期比増加の見通しである。
最大需要先の輸送用機械向けは2,740百万円(前期比2.6%増)と、下期以降の自動車生産の回復を見込む。
鉄鋼向けも2,650百万円(同3.1%増)と下期以降の自動車生産の回復、電磁鋼板向け刃物の拡販などで回復を見込む。
非鉄金属・金属製品向けは製缶金型が横ばいとなる予想だが、熱交換器向け溝付きロールの拡販で2,380百万円(同5.3%増)を予想する。
電機・電子部品向けは車載電池向けの需要拡大から2,110百万円(同15.3%増)と、初めて2,000百万円大台を超え過去最高額更新を期待する。
生産・産業用機械は2,090百万円(同2.0%増)と光学素子向けは横ばいながら半導体製造装置向けは堅調に推移するとして3期連続で最高額更新を予想する。
金型・工具向け素材は2,540百万円(10.0%増)と、モーターコア金型向け素材の拡販から過去最高額近くまで回復する見通しである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)