Francesco Guarascio
[ハノイ 25日 ロイター] - ベトナム当局は外国人投資家が同国の株式を購入する際の決済ルールを変更する計画だと、関係筋がロイターに明らかにした。これに伴い、ホーチミン市場はフロンティア市場から新興国市場に格上げされる可能性がある。
株価指数を算出するMSCIとFTSEは現在、ベトナムをフロンティア市場に分類している。そのため、多くのファンドや投資家などにとって上場企業への投資が難しくなっている。
当局は、FTSE指数のアップグレードに必要な株式決済メカニズムを採用する計画。
先進国市場では投資家は株式購入2日後に取引を決済するが、ベトナムでは同日中に資金を用意する必要があり、外国人投資家にとってコストとリスクが高くなる。こうしたハードルを無くすため、ベトナム当局は、取引が完了するまでの2日間、証券会社が海外資金の支払いを保証するという中国と同様の仕組みを検討している。
関係筋によると、FTSE担当者らはベトナムを先週訪問しており、ベトナム当局から新たな計画の詳細について説明を受けた。