[4日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6042.92(‐151.18) 前営業日終値 6194.10(+110.79)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10038.04(‐279.80) 前営業日終値 10317.84(+269.79)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4523.08(‐130.71) 前営業日終値 4653.79(+98.87)
<ロンドン株式市場> 大幅反落。8月の米雇用統計が9月利上げの可能性を残す内 容だったことで売りが集中した。 雇用統計によると、就業者数の伸びは鈍化したものの、失業率は7年半ぶりの水準に 改善し、賃金の伸びも加速した。 ゲイン・キャピタルのシニアマーケットアナリストを務めるマット・ウェラー氏は「 (FT100種は)統計の発表直後に一瞬値上がりしたが、よくみるとヘッドラインの数 字以外は全て市場予想を上回っており、FRBが9月に利上げする見込みは高まった」と 述べる。 鉱業株指数 .FTNMX1770 は5.32%低下し、部門別で最も大きく売られた。資源大 手のアングロ・アメリカン AAL.L は7.8%、スイスの資源大手グレンコア GLEN.L が 6.0%、チリの銅生産大手アントファガスタ ANTO.L も5.4%の下落となった。 鉱業部門は世界経済の下振れに敏感に反応する。最近は中国への懸念で売りが集中し ていた。同部門は四半期ベースで2011年以来の弱いパフォーマンスになりそうだ。 衣料小売りのネクスト NXT.L は3.1%安。Exane/BNPパリバが投資判断 を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に引き下げ、目標株価も4%下げた。 家電・携帯電話小売りのディクソンズ・カーフォン DC.L もExane/BNPパリ バによる投資判断引き下げを受けて、株価が4.3%下落した。
<欧州株式市場> 反落。朝方発表の米雇用統計で、利上げ時期に関する見方が錯綜 して最終的に売り圧力が強まった。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は36.14ポイント(2.53% )安の1392.63で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は89.84ポイント(2.75%) 安の3180.25だった。 8月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が市場予想を下回ったことで、発表直後は早 期利上げ観測が後退して株価は上がった。ただ、その後は失業率が7年半ぶりの低水準に 改善したことが意識され、早ければ今月にも利上げが始まるとの見方は完全には消えなか った。 鉱業株指数 .FTNMX1770 は5.32%低下した。 ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は2.71%低下した。7月の鉱工業受注が、 外需の減少に伴い市場予想を下回ったことが売り材料となった。