[22日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6376.28(+27.86) 前営業日終値 6348.42(+3.29)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10491.97(+253.87) 前営業日終値 10238.10(+90.42)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4802.18(+107.08) 前営業日終値 4695.10(+21.29)
<ロンドン株式市場> 続伸。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、今後の追加 緩和の可能性を示唆したことを受けてポンドが対ユーロで値上がりし、FT100種は欧 州の他の株価指数ほどの上昇にはならなかった。 ECBのドラギ総裁は理事会後の記者会見で、資産買い入れプログラムの規模を維持 するとする一方、12月の次回会合で内容を見直す可能性に言及した。総裁発言でポンド が対ユーロで値上がりし、ロンドン株に対する買い意欲に水を差した。 決算発表も相場の重しとなった。日曜大工用品のウィクスや暖房設備のBSSの親会 社である建設資材のトラビス・パーキンス TPK.L は6.0%安。通期利益が市場予想の 下限に迫るとの見通しが嫌気された。 資源大手のアングロ・アメリカン AAL.L は1.3%の値下がり。プラチナ部門の主 要プロジェクトで投資の可否に関する判断を少なくとも2017年まで延期すると発表し た。また、需要減退に伴ってダイヤモンドの生産削減も決めた。 いくつかの銘柄は配当落ちとなった。ロイターの試算によると配当落ち銘柄の値下が りはFT100種を8.9ポイント押し下げた。
<欧州株式市場> 上昇して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れ プログラムの規模拡大の必要性を、12月の次回会合で検証するとしたことが好感された 。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は30.50ポイント(2.13% )高の1462.11。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は80.88ポイ ント(2.47%)高の3353.11だった。 ECBは主要政策金利を過去最低水準に据え置き、資産買い入れ規模の規模も現状の ままに維持したが、12月の会合で政策内容を見直す可能性を示唆した。 ドラギECB総裁は、原油需要が予想ほど増えなかったことなどで、インフレ期待が 低下したと指摘。中銀預金金利の引き下げを含むあらゆる手段を討議したと述べた。 総裁の発言を受けて国債利回りや預金の金利が低下し、相対的に株式の魅力が増した 。 こうした中、売上高が世界第3位の広告大手、フランスのピュブリシス PUBP.PA は 7.0%下落した。第3・四半期の売り上げの伸びが鈍化し、通期の自律的成長(オーガ ニック・グロース)の見通しを2.5%増から1.0%増へと下方修正した。