[25日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6337.64(+60.41) 前営業日終値 6277.23(‐28.26)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11169.54(+235.55) 前営業日終値 10933.99(‐158.32)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4892.99(+72.71) 前営業日終値 4820.28(‐68.84)
<ロンドン株式市場> 反発。住宅関連が値上がりし相場を支えた。旅行株が持ち直 したことも全体水準を押し上げた。 英住宅建設株指数 .TRXFLDGBPHBLD は2.84%上昇した。一時は6%近く値上がり していたが、オズボーン英財務相が賃貸用に購入する住宅などを対象に不動産税を引き上 げる計画を発表したことで、指数は伸びを縮小した。 個別銘柄ではタイラー・ウインペイ TW.L やパーシモン PSN.L 、バラット・デベロ ップメント BDEV.L 、バークレー・グループ BKGH.L が1.2%から3.7%の値上がり 。いずれも日中の高値からは伸び率を縮小して取引を終えた。 ハーグリーブス・ランズダウンの株式アナリスト、キース・バウマン氏はオズボーン 財務相の発表について良い部分と悪い部分があったと指摘。「住宅関連予算を倍増させた ことは良いニュースで、住宅建設株が好調だったのはこうした理由からだ。しかし同時に 、賃貸用の住宅購入について印紙税を引き上げた」とした。 旅行会社トーマス・クック TCG.L は10.7%高。通期決算が市場予想とほぼ一致 した。先月起きたエジプトでのロシア航空機墜落を受け、一部でキャンセルが発生したも のの、2016年の業績については前向きな見通しを示したことが好感された。2017 年に配当を再開するかもしれないとしたことも買い材料となった。 トーマス・クックがけん引する形で、旅行・レジャー関連株指数 .FTNMX5750 は1. 77%上昇した。
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。ユーロ安が追い風となったほか、増配発 表が好感されたドイツの小売り大手メトロ MEOG.DE や仏スイス系セメント大手ラファル ジュホルシム LHN.VX が買われ、全体水準を押し上げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は21.19ポイント(1.43% )高の1502.46。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は52.46ポイント(1.54%) 高の3462.06だった。 この日はユーロがドルに対して一時、約7カ月ぶりの安値をつけた。欧州中央銀行( ECB)が中銀預金金利のマイナス幅拡大や資産買い入れの対象拡充を検討しているとの ロイター報道が材料視された。 ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は2.15%上昇した。輸出企業が多いドイツ はユーロ安の恩恵を最も受ける。 メトロは5.8%高。配当額を予想以上に引き上げたことが好感された。リストラが 奏功していることや純債務が大幅に減ったことを理由に挙げた。 ラファルジュホルシムは4.3%の値上がり。第3・四半期利益は市場予想を下回っ たものの、2015年の配当額を引き上げたことが買い材料となった。 ドイツのフォルクスワーゲン(VW) VOWG_p.DE は3.8%高。欧州の排ガス不正 対象車850万台の技術的な改善策が予想ほどは複雑ではないとしたことが好感された。 10月末に公表した排ガス不正問題関連の引当額67億ユーロは変わらない。 スペインのIBEX35指数 .IBEX は0.20%上昇と緩慢な伸びにとどまった。 破綻処理手続きを始めた同国の再生可能エネルギー大手アベンゴア ABGek.MC との取引が 多い銀行株が売られ、相場の重しとなった。アベンゴアは52.1%の急落となった。