[8日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 5912.44(‐41.64) 前営業日終値 5954.08(‐119.30)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9849.34(‐130.51) 前営業日終値 9979.85(‐234.17)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4333.76(‐69.82) 前営業日終値 4403.58(‐76.89)
<ロンドン株式市場> 続落。週間では約5.3%値下がりし、年明け第1週目の下 落幅としては2000年以来の大きさとなった。中国の元安誘導の動きが世界的に市場を 揺さぶっている。 中国の株式相場が前日の大幅安からいくぶん持ち直したことで、ロンドン株も序盤は 上昇して始まった。ただトレーダーらは先行き不透明感から週末を前に売りポジションを とった。週明けに再び市場が混乱するのではないかと不安視されている。 TJMパートナーズのトレーディング責任者、マノフ・ラドワ氏は「初めは買いが先 行したが、その動きは徐々に弱まった。原油やほかの1次産品の値動きが激しく、買い持 ちのポジションを維持したまま週末を迎えたいと思う人はいない」と述べる。 北海ブレント原油 LCOc1 が序盤の値上がりから反落して約11年半ぶりの安値に迫 り、石油株が売られた。ロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L は5.5%、BP BP.L は2 .7%それぞれ下落した。 エネルギー部門はFT100種を26ポイント押し下げた。 鉱業株は序盤に値上がりしたが、銅価格の下落に伴って売られた。鉱業株指数<.FTNM X1770>は11年超ぶりの安値をつけた後、2.37%の低下で取引を終えた。 英最大のスポーツ用品小売りスポーツ・ダイレクト SPD.L は15.4%下落した。 通期利益が目標に届かないかもしれないとの見通しが嫌気された。
<欧州株式市場> 続落。中国経済への懸念が相場の重しとなっている。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は20.27ポイント(1.49% )安の1340.60で取引を終えた。週間ベースでは約7%値下がりし、ユーロ圏債務 危機の最中で10%近く落ち込んだ2011年8月以来の大幅なマイナスとなった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は51.21ポイント(1.66%) 安の3033.47だった。 中国市場では今週、相場の急変時の取引停止措置「サーキットブレーカー」が2度発 動された。サーキットブレーカーは相場安定対策として導入されたが、逆に売りに拍車を かけているとの批判の声が上がっていた。中国当局がサーキットブレーカーの運用停止を 発表したことで、この日の中国株は持ち直し、欧州の株式相場も序盤は上昇して始まった 。 8日に発表された12月の米雇用統計が底堅かったことを好感した面もあった。世界 最大の経済大国で成長の勢いが加速していることを示したものの、平均時給はやや減った ことが意識され、買い材料としては長続きしなかった。 シティグループの欧州エクイティ・ストラテジスト、ジョナサン・スタッブス氏は、 欧州株のことしの動きについて、地域経済の回復や企業利益の増加などを背景に不安定な がらも値上がりするとみる。STOXX欧州600指数 .STOXX はこの日の終値である3 41.35ポイントから約17%上昇し、年末は400ポイント程度になると予想した。