[東京 20日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16416.19 -632.18 寄り付き 17030.28 安値/高値 16387.61─17031.32
TOPIX .TOPX 終値 1338.97 -51.44 寄り付き 1386.16 安値/高値 1337.26─1386.54
東証出来高(万株) 256622 東証売買代金(億円) 26725.96
東京株式市場で日経平均は大幅反落。昨年来安値を下回り、量的・質的金融緩和(QQE )第2弾が決定された2014年10月31日以来、約1年3カ月ぶりの安値となった。 時間外で28ドル割れとなった米原油先物 CLc1 を受けてリスクオフムードが強まり全面 安。ドル/円 JPY=EBS の下げも市場心理を悪化させ、日経平均は下値模索となった。
東証1部全体の97%が値下がりした。海外投資家によるまとまった現物株への売り が指摘されたほか、投機筋による先物売りが下げに拍車をかけたという。ソニー 6758.T が8%近い下げとなったほか、パナソニック 6752.T や日産自 7201.T など主力輸出株の 下げがきつい。ソフトバンク 9984.T 、三菱地所 8802.T 、JR東日本 9020.T など内需 系も売られた。
日経平均ボラティリティ指数 .JNIV は前日の32ポイント台から38ポイント台へ と急上昇。投資家心理は弱気に傾いており、押し目を拾う動きも限られた。内藤証券・投 資調査部長の田部井美彦氏は「一日の下落幅としては大きなものとなったが、東証1部の 売買代金はさほど膨らんでいない。きょうがセリング・クライマックスとは言い切れない 」と述べた。
個別銘柄では、クックパッド 2193.T がストップ安。同社は19日、創業者で大株主 の佐野陽光氏から、全取締役の交代を求める株主提案を受けたと発表した。事業の方向性 をめぐって経営陣の対立があるもようで、先行き不透明感の強まりが株価の重しとなった 。
半面、12月の月次売上高が前年比28.0%増となったジェイエイシーリクルート メント 2124.T や、2016年12月期単体業績予想で増収増益を見込んだブロンコビリ ー 3091.T などは買われた。
東証1部騰落数は、値上がり40銘柄に対し、値下がりが1886銘柄、変わらずが 9銘柄だった。
(杉山容俊)