[21日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 5773.79(+100.21) 前営業日終値 5673.58(‐203.22)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9574.16(+182.52) 前営業日終値 9391.64(‐272.57)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4206.40(+81.45) 前営業日終値 4124.95(‐147.31)
<ロンドン株式市場> 反発。欧州中央銀行(ECB)が追加緩和の実施を示唆した ことで市場心理が好転した。 ドラギECB総裁はこの日の理事会の後に開いた記者会見で、3月に金融政策スタン スを見直す考えを示した。これを受けて追加緩和期待が高まり相場を押し上げた。 FT100種は前日、中国経済の減速や原油安が嫌気され、昨年4月につけた過去最 高値から20%を超える値下がりとなり「ベアマーケット(弱気相場)」入りしていた。 21日は、原油価格が持ち直し、米国株式市場が上昇すると、ロンドン市場の株価も 上げ幅を拡大した。 鉱業など景気循環株の値上がりが著しかった。英豪系資源大手BHPビリトン
<欧州株式市場> 反発。年明け以降、株価の荒い値動きが続く中で、欧州中央銀行 (ECB)が追加緩和実施を示唆したことが相場を押し上げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は、2014年10月以来の安値水 準に落ち込んだ前日から持ち直し、26.42ポイント(2.08%)高の1294.0 5で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は61.33ポイント (2.13%)高の2943.92だった。 ドラギ総裁はこの日、株価の大幅下落が続く金融市場の混乱や、中国をはじめとした 新興国の減速懸念を背景に、3月に金融政策スタンスを見直す考えを示し、市場では追加 緩和への期待が高まった。 この日は不良債権や流動性懸念の問題から前日に売り攻勢が再燃していたイタリアの 銀行株が反発した。イタリアの大手銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・ パスキ) BMPS.MI は43.1%急騰した。イタリアのレンツィ首相が、同国の銀行部門 は不良債権が山積みではあるが強固だとの見方を示し市場の不安解消に努めたことが追い 風となった。 モンテ・パスキはことし、イタリアの銀行株の中でも特に売り浴びせを受けた。昨年 末以降、時価総額は半分以下に減少しており、安値拾いの好機との見方もある。 イタリアの主要株価FTSE・MIB指数 .FTMIB は4.20%上昇した。ドイツの クセトラDAX指数 .GDAXI は1.94%の上昇だった。 英教育・出版大手ピアソン PSON.L は17.4%上昇した。2015年と16年の利 益見通しを引き下げたものの、この日発表した事業再編計画で、10%の人員を削減し、 減配しない方針を示したことが好感された。 一方、ドイツ銀行 DBKGn.DE は3.4%下落した。訴訟関連費用や事業再編コストが かさみ、15年通期で67億ユーロの純損失を計上する見通しを示したことが嫌気された 。