[25日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 5877.00(‐23.01) 前営業日終値 5900.01(+126.22)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9736.15(‐28.73) 前営業日終値 9764.88(+190.72)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4311.33(‐25.36) 前営業日終値 4336.69(+130.29)
<ロンドン株式市場> 反落し、FT100種総合株価指数 .FTSE は23.01ポ イント(0.39%)安の5877.00で取引を終えた。金属価格の値下がりを背景に 鉱業株が売られたほか、金融株も下落した。 産業用金属の値下がりを嫌気して鉱業株指数 .FTNMX1770 は0.82%安だった。個 別銘柄では英豪系資源大手のBHPビリトン BLT.L とリオ・ティント RIO.L 、チリの銅 生産大手アントファガスタ ANTO.L 、が1.4%から2.7%下落した。 ハーグリーブズ・ランズダウンのシニアアナリスト、Laith Khalaf氏は「1次産品の 供給過剰が足もとの相場を動かす主要な要因となっている。市場全体にけん怠感が漂い、 全ての株式(売買)に影響している」と述べた。「1次産品の値下がりからくる物価の押 し下げ効果は、利上げが遅れることも意味している」とも指摘し、金利上昇による銀行の 利ざや改善が損なわれる可能性を指摘した。 欧州市場では幅広く金融株が売られた。ロンドン市場でも英銀行大手のHSBC
<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。イタリアやスペインを中心に銀行株が値 下がりしたほか、原油価格の下落を受けて石油株が売られた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は8.92ポイント(0.67%) 安の1323.46で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は2 1.43ポイント(0.71%)安の3001.78だった。 ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は0.29%低下。昨年4月につけた過去最高 値から20%以上値下がりしている。 イタリアの銀行は、保有する不良債権処理に関する不安感が根強く、大きく値下がり した。スペインでは昨年12月の総選挙で第1党の国民党の得票が過半数を割り込み、他 党との連立協議が難航している。こうした政治的な不透明感を背景に、同国の銀行株にも 売り圧力が強まった。STOXX欧州600銀行株指数 .SX7P は2.92%低下した。 2016年に入り、株価は世界的に下落している。世界第2位の経済規模を誇り、石 油や金属の主要消費国である中国の減速が一因だ。原油需要の減少に加え、供給過剰への 懸念も背景に、原油は値下がり。原油価格は前週末、約10%反発したものの、この日は 再び値下がりに転じ、石油大手の英BP BP.L やフランスのトタル TOTF.PA 、イタリア のENI ENI.MI などが売られた。 一方でギリシャの主要株価指数 .ATG は0.07%上昇した。昨年は債務問題が不安 視されて約30%値下がりしたが、格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S& P)が前週末にギリシャの格付けを引き上げたことが好材料となった。