[8日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 5689.36(‐158.70) 前営業日終値 5848.06(‐50.70)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 8979.36(‐306.87) 前営業日終値 9286.23(‐107.13)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4066.31(‐134.36) 前営業日終値 4200.67(‐27.86)
<ロンドン株式市場> 大幅続落し、FT100種総合株価指数 .FTSE は158. 70ポイント(2.71%)安の5689.36と2週間半ぶりの安値で取引を終えた。 銀行株が数年来の安値に落ち込んだほか、ハイテク部門が弱含んだ。 金融株はFT100種を50ポイント以上押し下げた。一般消費財関連やエネルギー 株でも合計35ポイントの押し下げとなった。 欧州や日本の中央銀行がハト派的なメッセージを発信していることから、マイナス金 利環境下における銀行部門の収益に対する懸念が浮上しているという。英国が今年後半に 実施される住民投票で、欧州連合(EU)離脱を決める可能性があることも相場の重しと なっている。 金融大手HSBC HSBA.L は2009年以来の安値に落ち込んだ。銀行大手バークレ イズ BARC.L は5.3%安と12年以来の安値をつけた。バークレイズはで一時約8%値 下がりし、売買停止となる場面もあった。 米アップル AAPL.O が1月下旬に13年ぶりの減益見通しを示して以来、米ハイテク 部門の減速懸念が強まっている。前週末から米株式市場でテクノロジー株に売りが集中し 、アップルの「iPhone(アイフォーン)」向けに部品を供給している半導体設計の ARMホールディングス ARM.L が売り込まれた。10日に通期の決算発表を前に、複数 の証券会社はARMの投資判断を「ニュートラル」に維持している。 一方、産金大手のランドゴールド・リソーシズ RRS.L は13.2%高。力強い通期 業績を発表したことが好感された。
<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。域内の銀行部門の健全性に対する懸念が 持ち上がっていることに加え世界的な成長鈍化への不安が株価を押し下げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は43.36ポイント(3.38% )安の1239.68と、2013年10月以来の安値で取引を終えた。DJユーロST OXX50種指数 .STOXX50E は94.22ポイント(3.27%)安の2785.17 だった。 STOXX欧州600銀行株指数 .SX7P は5.59%低下した。緩和的な金融環境 下で利ざやが減り、銀行の利益性や資本力が不安視されており、銀行株指数は今年に入っ て約24%低下している。 ドイツ銀行 DBKGn.DE は9.5%下落した。フランスの銀行最大手BNPパリバ