[19日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 5950.23(‐21.72) 前営業日終値 5971.95(‐58.37)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9388.05(‐75.59) 前営業日終値 9463.64(+86.43)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4223.04(‐16.72) 前営業日終値 4239.76(+6.29)
<ロンドン株式市場> 続落。原油安でエネルギー株が売られた。今週前半の続伸を 受けた利益確定売りも出た。 今週は総じて買いが優勢だったため、週間ベースでは4%を超える上昇となり、昨年 10月以来の大きな伸びになった。 英国が要求している欧州連合(EU)改革をめぐってEU首脳会議が開かれる中、結 果を見定めようと投資家は慎重な姿勢を保った。キャメロン英首相は、EU残留で国民の 支持を得られるような内容の合意を目指しており、首脳会議は時間を延長した。 原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は1.35%低下し、部門別で最も値下がりした 。前日の統計で米原油在庫が過去最高を記録。一部の主要産油国による増産凍結の計画が 供給過剰の解消につながるとの期待が揺ぎ、原油は1バレル当たり1ドル以上値を下げた 。 飲料ボトラー大手コカ・コーラ・ヘレニック CCH.L は2.8%高。販路を確立済み の市場で5年ぶりにプラス成長に復帰し、利益が増加した。
<欧州株式市場> 続落。今週は株価が底堅く伸びたことから、利益確定の売りが出 た。銀行と石油、自動車が値下がりした。 FTSEユーロファースト300種 .FTEU3 は8.85ポイント(0.68%)安の 1285.07で取引を終えた。週間ベースでは約4.3%上昇し、昨年10月以来の値 上がりとなった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は24.10ポイント(0.83%) 安の2871.05だった。 年明けは株価が乱高下したが、今週は銀行やエネルギー株が力強く値上がりした。こ のため、19日は利益確定売りが目立った。 インタラクティブ・インベスターのデリバティブ責任者マイク・マカデン氏は「株は 売られすぎていたため、相場の回復を見込んでいた。ただ、基調はあまり変わっておらず 、週末を前にリスクをとりたくないとみんなが思っている」と述べる。「産油国の間には (生産量をめぐる)溝が残っている。銀行(の経営状態)に対する懸念も払拭されていな い」としている。 STOXX 欧州600銀行株指数 .SX7P は1.41%下落した。先週の安値からは 約8.5%持ち直しているが、年明けからは約20%安となっている。低金利、低成長の 環境下で銀行は業績を維持できるか不安視されている。 米原油在庫が過去最高を記録したことで供給過剰懸念が再燃し、原油価格が再び値下 がりした。STOXX欧州600石油・ガス株指数 .SXEP は1.02%下落した。 ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW) VOWG_p.DE は3.2%安。3月末 までに排ガス不正問題で米当局と合意に達することはないと、経営幹部が見込んでいると した報道が嫌気された。STOXX欧州600自動車・部品株指数 .SXAP は1.17% 下落した。 欧州最大の保険会社であるドイツのアリアンツ ALVG.DE は1.3%安。利益と配当 が市場予想を下回った。今年の営業利益目標もアナリスト予想と同等にとどまった。