[東京 22日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16111.05 +143.88 寄り付き 15851.39 安値/高値 15816.83─16187.40
TOPIX .TOPX 終値 1300.00 +8.18 寄り付き 1281.74 安値/高値 1278.61─1304.94
東証出来高(万株) 203748 東証売買代金(億円) 20581.14
東京株式市場で日経平均は反発。終値は1万6100円台を回復した。円相場の強含みを 嫌気し序盤は売りが先行したものの、先物主導で買われプラスに転換。上げ幅は一時20 0円を超す場面があった。上海株の上昇なども寄与した。ただ上昇局面では戻り売りに押 され、大引けにかけて指数は伸び悩んだ。東証1部売買代金は約2兆0500億円強にと どまり、今年最低となった。
上海株が一時2%超高となったほか、米原油先物も時間外取引で1バレル30ドル台 を回復するなど、落ち着きを取り戻しつつある外部環境が下支え要因となった。ただ11 2円台後半で推移した「ドル/円とほぼ連動した動き」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男 氏)との声も聞かれ、日本株に対しては上値を買い上がるまでには至らなかった。
日経平均ボラティリティー指数 .JNIV は下落し、取引時間中としては2月8日以来 、2週ぶりに35ポイントを割り込んだ。ただ日経平均の上昇率が0.90%となったの に対し、TOPIXコア30 .TOPXC は0.09%にとどまっている。大型株ではメガバ ンクや外需の一角がさえない一方で、全体的には内需・ディフェンシブ関連に対する買い が優勢となった。
東証1部売買代金は昨年12月30日以来の低水準。薄商いのなか日経平均は後場は 1万6100円前後でもみ合いを続け、方向感には乏しさもみられた。「大型株は手掛け にくく、中小型株の物色傾向が強まっている」(中堅証券)との見方も出ている。
個別銘柄ではgumi 3903.T が制限値幅の上限(ストップ高)に当たる640円( 前日比100円高)まで上昇した。連結子会社を通じ、米国でベンチャーキャピタルファ ンドに出資することを決議したとの19日の発表を材料視した。
半面、スズキ 7269.T が軟調。インド子会社のマルチ・スズキ MRTI.NS が20日、 同国北部ハリアナ州で起きた暴動の影響で部品の納入に支障が出ていることを背景に、同 日午後から2工場の操業を一時中止すると発表したことが嫌気された。高浜原発4号機で の漏水トラブルが明らかになった関西電力 9503.T は続落した。
東証1部騰落数は、値上がり1256銘柄に対し、値下がりが588銘柄、変わらず が96銘柄だった。
(長田善行)