[8日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6125.44(‐56.96) 前営業日終値 6182.40(‐17.03)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9692.82(‐86.11) 前営業日終値 9778.93(‐45.24)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4404.02(‐38.27) 前営業日終値 4442.29(‐14.33)
<ロンドン株式市場> 続落し、FT100種総合株価指数 .FTSE が56.96ポ イント(0.92%)安の6125.44で取引を終えた。世界最大の金属消費国である 中国で輸出が大幅減少したことが不安視され、鉱業株が値下がりした。 2月の中国の輸出は、6年超ぶりの大幅な落ち込みとなった。FXTMのリサーチア ナリスト、ルクマン・オツヌガ氏は「中国輸出の急激な落ち込みに世界中が慌てた。世界 第2位の規模を誇る中国の経済が減速しているとの根強い懸念を強めた」と話している。 中国の指標発表で鉱業株に売りが集中し、BHPビリトン BLT.L とアントファガス タ ANTO.L 、アングロ・アメリカン AAL.L 、グレンコア GLEN.L は8.5%から18. 2%値下がりした。 決済サービスのワールドペイ WPG.L は4.8%安。基礎的コア利益が8%増えたも のの、無配だったことで失望感が広がった。 一方、高級ブランドのバーバリー BRBY.L は6.6%上昇した。同社の株式の5%近 くを買い入れている投資家の存在を英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じたことが 材料視された。この投資家がバーバリーの買収を狙っているのではないかとの臆測が株価 を押し上げた。
<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。中国の輸出が予想を大きく上回る減少と なったことで、産業用金属が値下がりして鉱業株の重しとなった。 FTSEユーロファースト300種 .FTEU3 は11.96ポイント(0.89%)安 の1329.36と1週間ぶりの安値で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は19.08ポイント(0.63%)安の3002.01だった。 中国の2月の貿易統計は、輸出が6年超ぶりの大きな落ち込みとなった。 STOXX欧州600鉱業株指数<.SXPP>は9.30%低下し、部門別で最も大き く落ち込んだ。BHPビリトン BLT.L とリオ・ティント RIO.L 、アングロ・アメリカン AAL.L 、グレンコア GLEN.L は8.5%から18.2%下落した。 原油価格も下がり、STOXX欧州600石油・ガス株指数 .SXEP は2.47%低 下した。 フランスのCAC40指数 .FCHI は0.86%安。ドイツのクセトラDAX指数<.G DAXI>は同国の1月の鉱工業生産指数が6年以上ぶりの大幅な伸びにもかかわらず、0. 88%の下落となった。 イタリアの石油サービス会社サイペム SPMI.MI は14.8%安。増資を引き受けた 銀行団のうちの2行が前日にサイペム株6%を割引価格で売却したことが嫌気された。 フランスの小売り大手カジノ CASP.PA は1.8%下落した。調査会社マディ・ウォ ーターズによる悲観的な見通しが嫌気された。 第4・四半期決算が振るわなかったドイツの香料大手シムライズ SY1G.DE は1.9 %安。取引高は90日間平均の3倍近くに及んだ。