(このリポートは4月1日付をもって配信を停止し、4日付からは「欧州市場サマリー」 (ネームドアイテム NNJ/EU )に統合します。詳しくはお知らせ:欧州・米国株式市場サ マリーの配信停止・統合について RSS/NOTE をご覧ください) [30日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6203.17(+97.27) 前営業日終値 6105.90(‐0.58)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10046.61(+158.67) 前営業日終値 9887.94(+36.59)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4444.42(+77.75) 前営業日終値 4366.67(+36.99)
<ロンドン株式市場> 反発し、終値は今年の最高値をつけた。米連邦準備理事会( FRB)のイエレン議長が前日に、利上げに対する慎重な姿勢を示したことでドルが下落 し、鉱業株の上昇につながった。 FT350種鉱業株指数 .FTNMX1770 は5.58%上昇し、前日につけた約1カ月ぶ りの安値から持ち直した。前日には、ドル高に伴って3月につけた4カ月半ぶりの高値と 比べ約16%下落していた。 スイスの商品取引・資源大手グレンコア GLEN.L 、英豪系資源大手のBHPビリトン BLT.L やリオ・ティント RIO.L 、英アングロ・アメリカン AAL.L は5.4%から11 .8%上昇した。 原油価格の上昇に伴い原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は3.01%上昇した。個 別銘柄では石油大手の英BP BP.L と英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L 、石油・ガス生産の英タロー・オイル TLW.L が2.8%から3.9%値上がりした。 食品大手プレミア・フーズ PFD.L は4.4%高。米調味料大手のマコーミック
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。前日に米連邦準備理事会(FRB)のイ エレン議長が利上げに慎重な姿勢を示したことが好感された。事業分割を提案したドイツ の小売り大手メトロ MEOG.DE も大きく買われた。 FTSEユーロファースト300種 .FTEU3 は16.48ポイント(1.25%)高 の1339.88で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は39 .23ポイント(1.31%)高の3044.10だった。 ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は1.60%上昇した。 ただFTSEユーロファーストは依然として年明けから約7%安の水準にある。中国 経済の減速が世界に及ぼす影響が懸念されているためで、FRBのイエレン議長は前日の 講演で利上げを慎重に進める方針を示した。ハンプステッド・キャピタルのファンドマネ ジャー、レックス・フォン・ダム氏は、FRBや欧州中央銀行(ECB)による低金利政 策が国債や預金の利回りを低下させ、より高利回りの株への投資を促していることを議長 のコメントは示していると話す。 フォン・ダム氏は「世界の中銀によって株式相場は下支えされ続けている。経済は 最高の状態ではないかもしれないが、実質金利がマイナスの状況下では、他に利益が出る 投資先はそうはない」と指摘した。 イエレン議長の発言を受けて、外為市場ではドルが下落した。ドル建て資産に割安感 が出たことを背景に、STOXX欧州600鉱業株指数 .SXPP やSTOXX欧州600 石油・ガス株指数 .SXEP は上昇した。 メトロは11.5%上昇した。事業を2つに分割し、卸売りと食品部門をひとつの会 社とし、家電部門は既存の別の会社の一部とする計画を明らかにした。 インド鉄鋼大手タタ・スチール TISC.NS が英市場から撤退する意向を示したことで 、欧州を舞台にした鉄鋼メーカーの合併・買収(M&A)に期待が高まった。 ドイツのティッセンクルップ TKAG.DE は8.3%、鉄鋼世界最大手のアルセロール ・ミタル ISPA.AS は3.6%、欧州最大のステンレス鋼メーカーであるフィンランドの オウトクンプ OUT1V.HE は6.5%それぞれ上昇した。