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いったん利食いも金融政策決定後の為替動向に関心

発行済 2016-12-19 08:14
更新済 2016-12-19 08:33
いったん利食いも金融政策決定後の為替動向に関心
 19日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
16日の米国市場はトランプ政権への政策期待から買いが先行したが、節税目的で年末までに含み損を確定しようとする動きが散見され、引けにかけて下げに転じていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の19305円だった。
円相場は1ドル117円90銭辺りでの推移に。


 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から利食い優勢の展開になりそうだ。
米国ではFOMCやクアドプル・ウィッチングが通過したことで、クリスマス休暇に入る市場関係者も多く、週を通じて閑散取引となることが予想される。
より海外勢のフローは限られてくるため、物色対象にも変化が表れよう。


 国内については19、20日に日銀の金融政策決定会合が開かれるが、この結果及び日銀総裁の会見、これを受けた為替相場の動向が唯一のイベントとなる。
今回の会合での政策変更の可能性はほとんどないとの見方が大勢で、しばらくは長期金利上昇を抑制することで金融緩和効果を強めることを優先するとみられている。
日米金利差を背景としたドル高・円安がさらに進む可能性がある。


 円安基調を背景にハイテクや自動車株などへの資金流入や、トランプ物色による金融株、参加者が限られる中でのインデックスに絡む売買によるコア銘柄への資金流入が続くかを見極めたいところ。
一方でクリスマスムードが強まるようだと、個人主体による材料株物色にシフト。
材料株での掉尾の一振(とうびのいっしん)を狙った短期売買が中心になりやすいところではある。

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