■NSW (TYO:9739)の今後の見通し
● 2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の情報サービス産業界においては、経営やビジネスモデルの変革にITを活用するDXが様々な業界・業種で進むなか、引き続きIT投資需要の増加が期待される。
同社グループでは3ヶ年を対象とする新たな中期経営計画を策定し、2023年3月期が初年度となる。
中期経営計画に従って事業の成長と変革を加速するとともに、持続可能な社会の実現に向けて取り組む計画だ。
2023年3月期の連結業績については、売上高45,000百万円(前期比3.6%増)、営業利益5,000百万円(同1.6%増)、経常利益5,040百万円(同0.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,450百万円(同0.6%減)を予想しており、期初計画を据え置いた。
売上高・営業利益は11期連続となる過去最高の更新を予想するが、営業利益については小幅の増益を予想し、営業利益率は前期比0.2ポイント低下の11.1%を見込んでいる。
前期の大幅増収増益決算から成長率は鈍化するが、これは前期の補助金申請システム案件という特需が減少することに加え、引き続き将来成長に向けた戦略的投資を計画するためである。
セグメント別では、エンタープライズソリューションは売上高15,300百万円(前期比2.7%増)、営業利益1,880百万円(同4.5%減)と増収減益を見込んでいる。
第2四半期累計では特に売上高が計画を下回っており、売上の確保が課題であるものの、受注残高の積み上がり状況や下期への期ズレを考慮すれば、達成可能であると弊社では見ている。
サービスソリューションは売上高12,300百万円(同3.8%増)、営業利益690百万円(同31.2%増)と増収増益を見込んでいる。
第2四半期累計では利益改善が課題となったが、受注残高が大幅に増加したことから、プロジェクト推進体制の再編により低採算案件をなくす計画だ。
一方、エンベデッドソリューションは売上高9,100百万円(同3.3%増)、営業利益1,220百万円(同0.2%増)、デバイスソリューションは売上高8,300百万円(同5.2%増)、営業利益1,210百万円(同0.2%増)とおおむね横ばいの見込み。
第2四半期累計業績は好調に推移したものの、半導体市場の需要が不安定であるほか、円安で景気後退のリスクもあるなど不確定要素が多いことから、期初計画を据え置いている。
同社は従来、保守的な期初予想を発表する傾向が強い。
第2四半期累計業績が上期ベースで過去最高業績を更新したことを考慮すると、通期業績についても計画を達成する可能性が高いと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
● 2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の情報サービス産業界においては、経営やビジネスモデルの変革にITを活用するDXが様々な業界・業種で進むなか、引き続きIT投資需要の増加が期待される。
同社グループでは3ヶ年を対象とする新たな中期経営計画を策定し、2023年3月期が初年度となる。
中期経営計画に従って事業の成長と変革を加速するとともに、持続可能な社会の実現に向けて取り組む計画だ。
2023年3月期の連結業績については、売上高45,000百万円(前期比3.6%増)、営業利益5,000百万円(同1.6%増)、経常利益5,040百万円(同0.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,450百万円(同0.6%減)を予想しており、期初計画を据え置いた。
売上高・営業利益は11期連続となる過去最高の更新を予想するが、営業利益については小幅の増益を予想し、営業利益率は前期比0.2ポイント低下の11.1%を見込んでいる。
前期の大幅増収増益決算から成長率は鈍化するが、これは前期の補助金申請システム案件という特需が減少することに加え、引き続き将来成長に向けた戦略的投資を計画するためである。
セグメント別では、エンタープライズソリューションは売上高15,300百万円(前期比2.7%増)、営業利益1,880百万円(同4.5%減)と増収減益を見込んでいる。
第2四半期累計では特に売上高が計画を下回っており、売上の確保が課題であるものの、受注残高の積み上がり状況や下期への期ズレを考慮すれば、達成可能であると弊社では見ている。
サービスソリューションは売上高12,300百万円(同3.8%増)、営業利益690百万円(同31.2%増)と増収増益を見込んでいる。
第2四半期累計では利益改善が課題となったが、受注残高が大幅に増加したことから、プロジェクト推進体制の再編により低採算案件をなくす計画だ。
一方、エンベデッドソリューションは売上高9,100百万円(同3.3%増)、営業利益1,220百万円(同0.2%増)、デバイスソリューションは売上高8,300百万円(同5.2%増)、営業利益1,210百万円(同0.2%増)とおおむね横ばいの見込み。
第2四半期累計業績は好調に推移したものの、半導体市場の需要が不安定であるほか、円安で景気後退のリスクもあるなど不確定要素が多いことから、期初計画を据え置いている。
同社は従来、保守的な期初予想を発表する傾向が強い。
第2四半期累計業績が上期ベースで過去最高業績を更新したことを考慮すると、通期業績についても計画を達成する可能性が高いと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)